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グレ宮ちゃん!?
人通りの少ない裏路地を歩いていると、金髪の美少女に出会いました。でもこの女の子、どこかで見たような・・・と思っていると、向こうから声を掛けてきました。 「あ、オジサンじゃん。おはー、また女の子の写真撮ってんの?」 髪がピンクじゃないから気付きませんでしたが、桃宮ちゃんです。えっ、何で今日は金髪なんだ!?まさかグレた・・・グレ宮ちゃん!? 「グレ宮って何!?あっ、髪がグレープフルーツ色だから・・・ってコト!?何そのセンス、ウケるんだけど」 何か一人で勝手に納得して勝手にウケられましたが、とにかく訳を聞いてみました。 行きつけの美容院に行ったところ、今日はいつもの担当美容師さんがお休みで、別の美容師さんがヘアカラーをしてくれたそうです。ところが、その美容師さんが指定されたヘアカラーを間違えてしまったのだとか。 「もーサイアクなんだけどー。この色ってほぼ地毛と変わんないんだよね。ピンクより可愛くないから知り合いに会わないように裏道使ってたのにー」 桃宮ちゃんは今の髪色がお気に召さないようですが、存外悪くないんじゃないかと私は思います。そこで、ちょっと写真を撮らせてもらうことにしました。 「オジサン的にはアリなの?・・・んー、可愛く撮ってね?」 素材はいいので、普通に撮れば可愛く撮れるのですが、桃宮ちゃんは取れた写真を見て、 「ねーオジサンさー、これ何で全部顔じゃなくておっぱいにロックオンしてんのー?すけべだなーもー!」 そんな事言われましても、その存在感を無視するのは難しいんですって。