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【桜】JC組+妹とお花見

今日は橙臣ちゃんと約束していたお弁当作り合いも兼ねて、桃宮ちゃんと玄葉も加えたお花見です。二人中学生がいるので、時間はお昼時。好天にも恵まれ、桜が綺麗に色づいて穏やかな気持ちになります。ついこの間までテロリストの襲撃を受けていた町とは思えないくらいです。 ちなみに玄葉ですが、桃宮ちゃんとは宿城事件の際にフェイク動画作り中に出会っていたのでよしとしても、橙臣ちゃんとは初対面。橙臣ちゃんはいい子だけど口調が強いので、玄葉が人見知りを発動して怯えないかちょっと心配してましたが、幸い大丈夫でした。 「あんたが朝のうちにメールで『妹も連れて行くよ』って連絡くれてなかったら、うっかり『こいつ女連れで来た!』とか言いそうだったわよ」 「橙臣ちゃん、私を『隙あらば女の子口説きマシーン』みたいに思ってない?」 「凪おじさんだからねー。もし彼女でもない女の子とラブホから出てきてもそんなに驚かないかなー」 「ちょ、桃宮ちゃん?私が恋人以外の女性とホテルインする男に見えるの?流石にしないよ」 してますけどね。ちらっと玄葉を見ると、視線と口パクで(う・そ・つ・き)ってやってました。でも外聞のために黙っててくれるみたい。 「えーあやしーい」 「怪しくない。ほら、そんな話題よりお弁当食べようよ。私はお肉料理多めで作って来たよ」 「!」 橙臣ちゃんの前髪がぴょこっと跳ねました。お肉好きなんだなぁ。癒されますね。 「えーと、私は野菜多めで。玄葉・・・さんと、弥美は?」 「わ、私は標準的なバランスだと思う(お兄がそうしてくれたんだけど)」 「スイーツだけー♡」 ぎょっとして3人で桃宮ちゃんのお弁当を見ましたが、蓋を開けると中身は普通でした。桃宮ちゃんが言うとマジでスイーツオンリーもありえると思えるのが怖い。 「結果的にはそんなに偏ったバランスにはなってなさそうだね。よし、いただきます」 私たちはそれぞれのお弁当をシェアして、桜に囲まれながら楽しい時間を過ごします。私は折角なので、花見をする彼女たちを撮影したりしてました。「桜撮れ」とか言われたりもしたけど。 そしてお弁当タイムも終了し、食後のお茶でまったりし始めた私たち。今日は橙臣ちゃん、結構機嫌が良さそう。普段私と過ごす時は眉間にしわが寄ってる事が多かった印象があるので、少しほっとします。まあ、橙臣ちゃんが恥ずかしい目に遭うのは大体桃宮ちゃんのせいな気もしてるんですけど。 「お兄、橙臣ちゃんを撮る時は気を付けなさいよ。スカートなんだから」 ボトルのお茶を飲んでいた橙臣ちゃんを撮影していた時、玄葉がそんな事を言ってきました。そう言えば確かに、桃宮ちゃんと玄葉はデニムのショートパンツですが、橙臣ちゃんだけデニムスカートだもんな。気を付けていないとうっかり太ももの隙間に視線が吸い込まれてしまいそうだ。 「恋織ちゃん今日何色のパンツはいてるのハァハァ」 「言うかバカ!」 桃宮ちゃんがふざけて下着の色に言及し始め、忘れかけていた橙臣ちゃんの下着写真の事まで思い出してしまいました。今日も黄色なのかな。・・・いや、違う違う。色を考えるんじゃなくて忘れる努力をするべきなんだ。 「おじさんは何色だと思う?」 「なんで私を刺そうとするのかな桃宮ちゃんは。橙臣ちゃんの下着が何色でも、別に私には関係ないでしょう」 「どうせ脱がすから?」 「違うよ!?『どうせ見る事はないから』だよ!」 こんな話をしているとまた橙臣ちゃんが怒りだすかもしれない。さっと橙臣ちゃんに視線を走らせると、怒ってはいませんでした。いや、これは何かに気を取られている?橙臣ちゃんの視線を追いかけると、玄葉のカバン・・・正確には、そこに付いたキーホルダーを凝視していました。 「あ、あの・・・玄葉さん。そのカバンの『一反仮面キーホルダー』って・・・」 「え、これ?」 一反木綿という妖怪が仮面をつけているという、謎のデザインをしたキーホルダーを玄葉が指でつつきます。 「これはサンプル・・・じゃなくて、えっと、オンラインストアで買った奴だけど。染谷紙魚彦っていうVのグッズ」 「やっぱり!それ染谷さんの完全受注生産誕生日記念セットの全商品購入特典限定の一反仮面キーホルダーですよね!他で見た事無いからそうじゃないかとは思ってましたけど!玄葉さんも染谷紙魚彦ファンなんですね!それもあの記念セット全種購入するほどの!」 橙臣ちゃんが突如すごい勢いで玄葉に食いついて行きました。そういや、この二人の関係性ってよく考えたらバーチャル配信者とそのファンなんだよな。橙臣ちゃんは玄葉が染谷紙魚彦だと知らないけど。 「いいですよね染谷さんの創作妖怪!玄葉さんは何が一番好きですか!?一反仮面?ぬりか兵衛?大泣き爺?ひざ掛け婆?デコ娘?それともまさかの、ひずみ男ですか!?」 「そ、そうね。私は化け硝子かなぁ」 「化け硝子!渋いチョイスですね!でも確かに、ガラスに擬態していて近づく人間を捕まえてガラスに引きずり込んで食べるっていう設定は怖かったです!初めて聞いた夜は自分の部屋の窓にも近寄れなかったの覚えてます!」 全開オタクトークになってるな、橙臣ちゃん。私と桃宮ちゃんの存在は頭から抜けてしまったみたいだ。ていうか、玄葉の創作妖怪ってそんなにいるんだ。今度じっくり配信アーカイブ見てみよう。 「どれくらい閑古鳥(※染谷紙魚彦のファンのファンネーム)やってます?私は恥ずかしながら活動一周年の時に初めて知ったので、一年他の古参閑古鳥に後れをとってしまってるんですよね」 「えっと・・・まぁ、デビュー時から?」 本人だもんね。 「あああああ!やっぱり!でもファン歴の長さは重要じゃないですよね!どれくらい推しているかだと思うんですよ!私、染谷さんのあのボイスがすっごく好みで、怪談朗読ももちろん最高なんですけど日常エピソードとかも癒されるし、穏やかで優しい人柄も大好きで!でも一部の閑古鳥とかアンチの奴ら、染谷さんはボイチェン使ってる女性配信者だとか言ってる不届き者がいるんですよ。あんなイケボ捕まえて何言ってんだこいつらって思いません!?」 「そ、そうよねー。私も染谷さんの中身はイケボの素敵なお兄さんだと思うな」 玄葉が目線を反らしながら答えます。私は視線と口パクで(う・そ・つ・き)ってやってやりました。そうしたら玄葉、視線だけで(うるさい黙れ)って返してくる始末。 「おじさーん、恋織ちゃん止めよ?これ永遠に終わらない奴だから」 「ああ、そうだね・・・」 その後、同類を見つけた(と思い込んでいる)ハイテンション橙臣ちゃんを落ち着かせ、私たちは解散しました。あの調子だと、橙臣ちゃんが玄葉を訪ねて家に遊びにくるのもあり得るかも知れない。玄葉の部屋の防音室とか配信セット、見つかったらアウトだろうな。 「熱心なファンに会えて良かったねぇ。本人である事がバレないようにしないとね、『染谷さん』?」 「うっさいお兄」

コメント (8)

thi

また新たな騒動の種が蒔かれました

2025/03/30 14:38

早渚 凪

「一緒に染谷さんの生配信見ましょう!」とかお誘いが来たらアウトw

2025/03/30 16:21

うろんうろん -uron uron-
2025/03/30 14:18

早渚 凪

2025/03/30 16:18

五月雨
2025/03/30 13:30

早渚 凪

2025/03/30 16:17

Jutaro009
2025/03/30 11:30

早渚 凪

2025/03/30 16:17

サントリナ
2025/03/30 06:44

早渚 凪

2025/03/30 07:37

白雀(White sparrow)
2025/03/30 03:35

早渚 凪

2025/03/30 07:37

もみ
2025/03/29 21:51

早渚 凪

2025/03/30 07:37

謎ピカ
2025/03/29 17:27

早渚 凪

2025/03/30 07:37

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2024年7月よりAIイラスト生成を始めた初心者です。 全年齢~R15を中心に投稿します。現在はサイト内生成のみでイラスト生成を行っています。 ストーリー性重視派のため、キャプションが偏執的かと思いますがご容赦願います。

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