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【白髪】村外れにいた可愛い娘
旅人の男は、今まさに村を発とうとしていたところだ。宿屋でよく眠り、気力は十分。行く手に広がる森を抜けるために必要な準備も整えてあった。 そんな男が村の外れまで歩いてくると、そこにぽつんと建っていた空き家の陰から、ぴょんと一人の少女が男の前に飛び出してきた。 少女は白く長い髪と白い兎耳から、すぐにウサギ系獣人だと分かる。だがそんな事より、男の目を引いたのは少女の服装だった。 今にも可愛らしく色づいた先端が見えそうなほど、乳房を露出したその服装。男は思わずその乳房に熱い視線を注いでしまった。 すると少女は少し恥ずかしそうな笑顔を浮かべると、男に手招きをして家の裏手に回るように誘うではないか。 男が誘われるままついていくと、家の裏手には少女の手荷物らしい鞄とバスケットが置いてあった。バスケットには数本の大きな人参が入っているのが見える。少女の弁当だろうか。 少女はその荷物の前にしゃがみこむと鞄を開けて、中からボロボロの木の板を取り出して男に見せてきた。 男がそれを見ると、まるで子供が書いたようなたどたどしい文字で、以下のような事が書かれていた。 ========== ばすと さわりほうだい にじゅうふん にじゅうごーるどです いちゃいちゃ はぐ もみもみ ぱふぱふ などできます とっか おかいどく でもこづくりは なしです らぶりーな うさぎけいびーすとです つるつる さらさら つやつやの しろいかみと ぷるぷる すべすべ ふにふにおっぱいが うりです ========== 男はそれを読んで得心がいった。なるほど、この子は体を売って生計を立てているのだ。いわゆる娼婦だろう。 しかも20分20Gとは、かなり安い価格設定だ。それにこの子の見た目からして、本番行為無しでも十分楽しめるのは間違いないだろう。 しかし男は文字列の中に、見慣れない単語があるのを見つけた。それを尋ねてみる。 「このぱふぱふというのは何だい?」 すると少女は色っぽく目を細めたかと思うと、自らの乳房を持ち上げて寄せたりこすり合わせたりし始めた。 男はそれを見て、どうやら胸で行う奉仕のようなものだと理解した。それに、この子の境遇も何となく察しがついていた。 (下手な文字や、上手く喋れない事から見て、元奴隷の子なんだろう。王国では奴隷制度は禁止されているが、諸外国や闇商人の間では未だに奴隷が扱われていると聞く) 男はそんな少女への同情の念と、少女の扇情的な様子への性欲が相まって、このサービスを断る気持ちは微塵も無くなっていた。20Gを取り出し、少女に渡す。 少女はぱあっと花が咲いたように笑うと、20Gと木の板を鞄にしまい込み、男に向き直る。男に時計を見せて時間を確認させると、さっそくその首に両腕を回した。 男は少女の腕に抱かれるまま、柔らかく甘い匂いのする谷間に顔をうずめ、しばしの快楽に身を預けるのであった・・・。 20分後。男の姿はもうそこにはなかった。旅立ったのだろうか。少女の方は乱れた衣服を整えるとまた空き家の陰に佇んで、次の『お客さん』が来るのを待っている様子だ。 その足元のバスケットの中には、大ぶりの人参が一本増えていた。 ※この少女の正体に迫るヒントは、少女の持っていた木の板に書かれた文字。最初の文字を縦に読むと・・・? 以下の過去投稿をご覧になった事が無い方は、この話だけでは何が起こったのかよく分からないと思います。ぜひ、合わせて読んでいただければ幸いです。 https://www.aipictors.com/posts/480579