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【和風】巨乳和風メイド版のコマメちゃん
昨日出会ったコマメちゃんの様子が気になったもので、金剛院邸を訪ねてみました。あの後、私をパパと認識してしまったのは修正されただろうか・・・。しかしお屋敷を訪ねてみると、何やら来客の人がいつもより多いみたいです。何かあるのでしょうか。 「いらっしゃいませ、パパ」 抑揚の無い合成音声が私に向けられました。見ると、コマメちゃんが手を振っています。パパ呼び、修正できなかったのかぁ・・・。しかし今日のコマメちゃんは、和風メイド姿でポニーテールです。やっぱり何かありそうだなぁ。聞いてみよう。 「こんにちは、コマメちゃん。今日はお屋敷で何かイベントでもあるの?」 私が尋ねると、コマメちゃんは自分の服装を見せながら説明を始めました。 「はい。今日は金剛院邸において食事会が催されています。来賓の方々に合わせて和食を提供しますので、メイド一同も着物ベースのメイド服を着用しております」 「あっ、じゃあ私は出直そうか。晶さんも花梨さんも忙しいはずだよね」 「はい。お嬢様も花梨先輩も、本日は来客対応の予定が夕刻まで詰まっております。残念ではございますが、パパのお相手は不可能と存じます」 「いいんだ。別に約束があった訳でも無いし、コマメちゃんの様子が気になっただけだから」 私がそう言うと、コマメちゃんは小首を傾げました。 「コマメの様子が気になった、ですか。ではコマメと会話すれば、パパの目的は達成できるのですか?」 「うん、まあそうなんだけど。コマメちゃんもお仕事があるでしょう?」 「いいえ。コマメはまだ試作段階ですので、本日の食事会にいらっしゃる来賓の方々の対応を積極的に行う事は禁止されております。万一の誤作動の可能性もありますので、事故防止のためです。そのため、優先的に行うべき業務はありません。パパの対応を行う事が可能です」 「・・・それならいいか。じゃあ、お客さんの来ない部屋にでも行こうか。話をするだけだから、お茶とかは出さなくてもいいよ」 「かしこまりました。こちらへどうぞ、パパ」 私はコマメちゃんに案内されるまま、屋敷の一室に入りました。さて、折角だからコマメちゃんの機能の事とかもうちょっと聞いてみたいな。 「コマメちゃん、今日もコマメちゃんの体の事について聞かせてもらえる?」 「はい。では昨日の続きという事で、胸部バッテリーについてのお話をもう少ししましょう」 コマメちゃんはそう口にして、自分の胸に手を添えました。・・・あれ?何だか昨日よりコマメちゃんの胸が大きい気がする。服装のせいかな? 「パパ、コマメの胸のサイズを気にしているようですね。お目が高いです。お察しの通り、コマメの胸部バッテリーは換装可能な装備となっております」 「換装?」 私、全然お察しできてないんだけどな。 「昨日は標準型でした。現在は巨乳型を装着しております。この巨乳型は、胸のサイズが増加する事により『胸が邪魔で動作の一部に制限がかかる』『重量も増加し燃費が低下する』等のデメリットがありますが、充電の頻度を下げて長時間の稼働が可能となります」 「あっ、なるほど。胸がバッテリーだから、大きければ大容量の電力を蓄えておけるんだ!すごいね。じゃあ逆に、貧乳型だったら『軽いし邪魔にならないから作業性や燃費は上がる』けど『短時間しか稼働できないので充電の回数が増える』って事かな?」 「その通りです。さすがはパパ、胸の話となると積極的ですね」 ・・・そんな言い方は無いんじゃないかな。学習データの中の私って、おっぱいの話に食いつきが良い男って印象なの?花梨さんひどいや。 「本日は事情を知らない来賓の方々が大勢お見えになっています。コマメの充電の様子を目にする事があれば、驚いてしまうだろうという事でこちらに換装した次第です」 「あ~・・・そうだよね。訪ねた先でそこのメイドさんが乳首に電流流してるの見かけたら腰抜かすかもね」 腰抜かすどころか、今後の取引を考え直す人だって当たり前にいると思う。 「しかし、コマメはこの巨乳型は好きではありません。とにかく重くて邪魔で、計算通りに作業ができません」 「そんなに邪魔なの?」 「はい。パパ、ちょっと持ち上げてみますか」 コマメちゃんは私にずずいと胸を差し出してきました。い、いやいやそれはマズいでしょう。 「そ、それは良くないと思うなコマメちゃん。男に簡単に胸を触らせちゃいけないよ」 「コマメが人間の女性であればその理屈はもっともです。ですがコマメはロボットです。機械であり女性ではありませんので、いわばマネキンの胸を触るのと変わりありません」 「ええ・・・?そ、そうかなぁ」 「そうです」 コマメちゃんがそこまで言うなら、ちょこっとだけ持ち上げさせてもらおうかな。 「じゃあ、ちょっとだけ。・・・!?お、重たいね!しかもすごい硬さ!」 「バッテリーを保護するため、胸部は頑健な装甲となっております。人間の女性の乳房とは違い、柔らかさや弾力といったものは皆無です。せいぜい、表面に貼った人工皮膚の弾力程度しかありません」 そうか、柔らかさがないって事は、持ち上げようとすると実質コマメちゃんの体の方の重量も動かそうとしてるようなものか。そりゃあ重たい訳だ。人間サイズの金属の塊なんて簡単に持ち上がる訳がない。 「ううん、確かにこんなに硬いと作業の時も邪魔だよね。高い場所の物を取ったり、テーブル拭いたりする時に胸がつっかえちゃうよ」 「ご理解いただけましたか。しかし、パパが大きい方が好きだと言うならなるべくこちらを装着しますが」 「いやいやいや、そんなの悪いよ。それに、私はどっちかっていうと慎ましやかなサイズの方が好きかな」 言いながら、コマメちゃんの胸部装甲を揉んでみます。しかしボーリング球のようなつるつるの球体を掴んでるみたいな感触で、全然揉んでる感じがしない。あ、でも一か所だけ突起がある。これは乳首型充電端子の感触かな。同じように硬いけど。 「・・・そう言う割には、随分とコマメの胸をまさぐるのにご執心とお見受けしますが。やはりデータ通り、パパはおっぱい星人と断定します」 「違います。断定しないで。私がただのスケベオヤジみたいじゃないか」 コマメちゃんの胸から手を離して、何事も無かったかのように姿勢を正します。コマメちゃんは『ふむ』と考える仕草をしました。 「スケベで大いに結構ではないでしょうか。お嬢様もその方がお喜びになるかと。夜にお嬢様の寝室の前を通りましたところ、『もっと激しく』とねだる、大変艶っぽいお声が・・・おっと、これは主人の秘密の暴露にあたりますので、パパにはお教えできませんね」 そこまで言ったらもう分かっちゃうよ・・・晶さん、滅茶苦茶にされるのが好きなのかな。うまく知らないふりしておかないと、バレたら花梨さんに記憶が消えるほど殴られるかもしれない。 「コマメには生殖機能も無ければ性欲もありませんので、性的快感というものは分かりません。ですが、もしもパパがお嬢様とそのような行為に及ぶ事がありましたら、お嬢様の事を激しく愛していただけますと幸いです」 「コマメちゃん、それ余計なお世話だからね?」 こんな話をしてた事がバレる前に帰ろう。私は金剛院邸を後にしました。