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天然馬鹿一代
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秋葉原 「日本の炭酸飲料は美味しいわね」 ブロント少尉はお友達の葉月さんと一緒に秋葉原を散歩している。 手にしているの飲み物はラムネらしい。 「あら?中に何か入っているわね。おまけかしら……」 飲み干した瓶の中を覗き込んで首をかしげるブロント少尉。 「おかしいわね。開かないわ?」 ラムネの瓶からビー玉を取り出そうとあくせくするブロント少尉。 「え、あっ、アンジェちゃん、そのビー玉は……」 「これじゃあ無理か……」 諦めたかに見えたので安心した葉月さんだが。 「ラムネもう一本ください!!」 ラムネをなぜか追加するブロント少尉。 「こうすればいいか」 「あっ、ちょっ、ちょっと!!」 近くにあったテーブルの上に瓶を置くと、葉月さんがとめるまもなく。 一閃されたブロント少尉の右手はラムネ瓶のネックを切り取っていた。 ラムネが噴水のように湧き上がり、ちらちら二人を見ていた人混みがどよめく。 「アンジェちゃん!!」 あわてて葉月さんはハンカチを取り出して、ブロント少尉の右手をぬぐうと、傷の有無を確かめる。 「アンジェちゃん、今度こんなことしたら怒るよ」 「ごっ……ごめんなさい……」 キズ一つなく、ボトルネックをねじ切ったブロント少尉も、お友達に怒られるのは痛かったようだ。