【魔法使い】魔法少女マジカル★マジカヨ

●概要 「魔法少女マジカル★マジカヨ」は毎週日曜日の朝に放送されている、いわゆる「変身ヒロインもの」枠のアニメであり、「魔法少女マジカル★◯◯◯◯」シリーズの2年目、3作品目にあたる作品である。2年目なのに3作品目なのには理由があり、それを語るには前2作品の話もしなくてはならない。 1年目の1作品目「魔法少女マジカル★マジシャン」は、主人公の魔法少女に「手品が得意」という要素を加えた事で、作中では日常パートから戦闘パートまで随所に手品が登場した。そのためアニメ連動でのホビー展開において実際に手品ができるホビーが展開され、メイン視聴層である「小学生以下の女子」以外にも「手品好きの児童」にヒットした。この事から製作陣は、2年目にあたる作品も「ただのなりきりおもちゃ」で済ませないホビー展開を意識したものがよいとして製作。その結果生まれたのが2作品目の「魔法少女マジカル★バスタイム」だった。 タイトルから分かる通り「お風呂遊び用おもちゃ」にフォーカスしており、キャラクターもののリンスインシャンプーなどの展開も手厚く計画されていた。しかしながら実際のアニメ第一話が放送されると、「局部描写が無いとはいえ、がっつり女子中学生の入浴シーンがあるのはまずい」「魔法少女サイドのマスコットが暮らす異世界の国の名前が『ソープランド』はヤバすぎる」など批判が殺到し、大炎上する事態になった。そのためアニメは一話にして打ち切りが決定し、急遽3作品目を製作する必要に迫られた。そして急ピッチで製作されたのがこの「魔法少女マジカル★マジカヨ」である。 ちなみにこの「マジカヨ」とは監督によれば「マジでかよわい女の子を略してマジカヨ」という事だが、製作スタッフが2作品目の打ち切りを嘆いて「マジかよ」とこぼしたのが元ではないかとも言われている。 この3作品は世界観を共有してはいないが、共通する要素として「人々を脅かす怪物が町に現れる」「マスコット的な謎の存在が女子中学生を選んで魔法少女の力を与え、覚醒させる」といったものがある。 ●主な登場人物 ・花畑　梨々花（はなばた　りりか）/マジカヨリリカル　※画像2、3枚目 素直で優しく、思った事をストレートに口に出す性格の中学2年生。自分よりも他人の事を優先しがちで、成績も優秀なためクラスでは人気者。ただし運動神経はよくない。 ある日学校帰りに商店街で怪物に襲われ、近くにいた小学生たちをかばって重傷を負い、死にかけた事で魔法少女の力に覚醒。マジカヨリリカルに変身する能力を身に着けた。 リリカルは「空を飛ぶ」「杖から魔力砲を撃つ」「魔法の盾を出す」など、おおむね魔法少女らしいスタンダードな事は何でもできる優等生タイプの魔法少女。 個性的な技が無い事をちょっぴり気にしていて、個性の塊みたいなロジカルとフィジカルの事を羨ましく思っている一面もある。 好きなものはスイーツ全般、悩みのタネは最近増えだした体脂肪率。 梨々花「ほら、分からないところは皆で教え合おうよ！皆成績が良くなれば皆ハッピーになれるよね」 リリカル「この町の人たちは私が守ってみせる！だって私は魔法少女マジカヨリリカルだから！」 ・理久津　美空（りくつ　みそら）/マジカヨロジカル　※画像4、5枚目 クラスで有名なひねくれ者。休み時間はいつも一人でスマホを見ている。口調も態度も粗暴で友人らしい友人もいないが、人見知りなのでそれでいいと思っている。運動はできない。 学校に現れた怪物と戦うリリカルの戦い方を見て、「ロジカルじゃねェ！」と苛立ちを募らせた時に魔法少女の力に覚醒。マジカヨロジカルに変身する能力を身に着けた。 ロジカルは俯瞰的に戦況分析する能力に長け、敵の行きそうなところに足止めの罠を仕掛けたり、マップアプリで空爆のように魔力砲を落としたりといった頭脳的な戦い方が得意。 感情的に動くリリカルと、暴走するフィジカルをまとめる役割をせざるを得なくなっていて、いつも頭を抱えている。 好きなものは理路整然としたもの全般、悩みのタネは自分自身の高くて可愛らしい萌え声。 美空「皆がハッピーになる方法だァ？花畑ァ、おめぇ頭の中も文字通りお花畑かよォ！？得する奴がいりゃあ損する奴もいるのが当然だろうが！」 ロジカル「なんでオレが魔法少女なんざ・・・ああクソッ、ロジカルじゃねェ！こうなったらさっさと怪物を絶滅させてやんよォ！」 ・黄場　朝霞（きば　あさか）/マジカヨフィジカル　※画像6、7枚目 病弱で気弱で小柄（身長133cm）な、梨々花と美空のクラスメイト。花や自然を愛する心を持ち、いつも静かに窓の外を眺めているような女の子。当然運動は大の苦手。 怪物が花壇を踏みにじるのを目の当たりにし、「自然を守れる強い力が欲しい」と強く願った事で魔法少女の力に覚醒。マジカヨフィジカルに変身する能力を身に着けた。 フィジカルは身長2ｍ越えの大柄な体躯と膨れ上がった鋼のような筋肉で、全てをパワーでねじ伏せる豪快な戦法を得意とする。また、元の性格が優しいため「戦いに向いていない」と謎の存在が判断したのか、変身すると血と殺戮を好むバーサーカーと化すようになってしまった。 口から吐く魔力砲は島国一つ程度なら木っ端微塵にできる威力があり、明らかに他2人より桁違いに強い。その代わり変身していられる時間は少し短い。 好きなものは花と自然と絵本、悩みのタネは日向ぼっこすらもままならない虚弱体質。 朝霞「今日もいいお天気・・・花も小鳥さんたちも気持ち良さそう・・・私も混ざれたらなぁ」 フィジカル「まずお前から血祭りにあげてやる・・・！」 ●商品展開 急遽製作されたという経緯もあり、ホビー展開はまだ追いついていない。ただし定番の「なりきり変身セット」なる簡素な子供用衣装はすでに販売が始まっている。ただしマジカヨフィジカルのものだけ、分厚い肉襦袢がセットになっている分価格が他2種より高い。コンセプトがはっきりしないままスタートした作品なので、今後のホビー展開が視聴者どころか製作陣にも読めていないのが不安要素だが、肝心のアニメそのものは第五話現在でかなり好評。前2作品が主人公2人体制だったので掛け合いのパターンが狭かったが、今作は一人増えた事で掛け合いがやや広くなった事や、パンチの効いた凸凹トリオという図式が受けているようだ。 ※「魔法少女マジカル★マジカヨ」は『カメラマン早渚凪の日常』世界で放送されているアニメ作品になるのですが、本編に絡んでくる事は多分ないと思います。