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【吹雪】橙臣ちゃんと再会した話

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2024年12月27日 15時00分
使用モデル名:animagine-xl-3.0
対象年齢:全年齢
スタイル:イラスト
参加お題:

猛烈な吹雪の中、私は橙臣ちゃんに手を差し伸べていました。 「ほら橙臣ちゃん、このままだと凍えちゃうよ。こっちおいで」 「言い方がキモイ。・・・変な事したら大声出すからね」 しぶしぶといった様子ですが、どうやらついてきてくれるようです。こうなればしめたもの、後は少しずつガードを崩していけば・・・あ、いえ別にいかがわしいナンパとかではないです。経緯を説明しましょう。 からりと晴れた冬の自然公園を歩いていたら、どこか見覚えのある女の子とすれ違ったように思えて振り返りました。どうやらその子も同じだったらしく、こっちに視線を向けていました。 「・・・早渚?」 「橙臣ちゃん・・・だったよね?桃宮ちゃんの友達の」 この間、桃宮ちゃんの家で開かれたクリスマス会に参加していた女子の一人、橙臣恋織(とうじんれお)ちゃんでした。一回だけ、しかも二時間くらいしか会ってなかった子なので一瞬気付かなかったのでしょう。 「なにアンタ、家この辺なの?それとも仕事?」 「家はここからちょっと遠いところだけど、この辺にはよく散歩に来るんだよ。いい写真が撮れるかも知れないしね」 私がカメラをちょっと持ち上げて見せると、橙臣ちゃんは露骨に警戒しました。どうしたんだろう。 「橙臣ちゃん?」 「寄るな。アンタ、弥美の下着とか撮ってるんでしょ。弥美から聞いてるんだからね、この変態」 「変態じゃないよ!確かに桃宮ちゃんの下着は撮ったけど、別にスケベ心で撮った訳じゃないし」 「スケベじゃなかったら女子中学生の下着撮影する訳あるか!」 人聞きが悪い事を大声で叫ばないで欲しい。だってパンティもブラも事故みたいな経緯なんだし、スケベな心は本当に無いんだけどな・・・。そんな風に思っていると、不意に空模様が怪しくなりはじめました。風が強くなり、雪がちらついています。 「うわ、急に天気が悪くなってきたね」 「アンタの日頃の行いのせいじゃないの?」 橙臣ちゃんは強まった冷風に髪を押さえながら可愛げのない言葉をぶつけてきます。参ったなぁ、せめてちょっとくらい印象を回復しておかないと、今後桃宮ちゃんを撮ったりした時に通報とかされるかもしれない。そこで私は提案しました。 「橙臣ちゃん、近くにカフェがあるからそこで少し休憩しようよ。ご馳走するからさ」 「は?なに、急にナンパ?やだ、絶対行かない」 「でもさ、この天気だよ?夕立ちみたいなものだろうし、ちょっと屋内で様子見した方がいいよ」 「だとしてもアンタとお茶とか身の危険感じるから」 そんなやり取りをしている間にも、どんどん雪と風は強まってきました。しまいには猛吹雪となってしまい、そこで冒頭のやり取りのように橙臣ちゃんが折れたのです。 「・・・」 「・・・」 一緒にカフェに入り、それぞれ温かいコーヒーを注文。同じ席についていますが、会話が弾みません。そもそもお互いの事を良く知らないし、今時の女子中学生に話せる話題も大して持っていない私と、私を警戒して距離を取っている橙臣ちゃんでは会話が続くわけもないのです。せめて桃宮ちゃんが一緒なら全然違ったんだろうけど。 「桃宮ちゃんがいてくれたらなぁ」 「・・・なに、やっぱりアンタ弥美に興味あるの?」 ぼそっと口にした名前に、橙臣ちゃんが反応しました。仕方ない、共通の話題って桃宮ちゃんの事くらいしかないし、この線で会話を続けるか。 「まあ、明るくて可愛い子だから。嫌いになる要因少ないと思わない?実際友達多いみたいだし」 「男子のほとんどは胸目当てだけどね。弥美と話してる男子、ほぼ例外なく視線がちょっと下向いてるもん」 あれはやっぱり男子中学生には刺激的すぎるよな。大人の私から見ても立派なものだし。 「アンタもどうせそうなんでしょ」 「いや、私は別に」 「へー。じゃあ弥美の胸見て『デッ、エッ!』ってなった事無いんだ?」 「ぐっ」 ある。そして玄葉には虫けらを見るような目で見られた。 「ほら見なさい。結局男っておっぱい星人ばっかりなんだから。いつか触らせてもらえるといいわね、きっとすっごい柔らかいわよ」 「あー、どうだろう。指先に伝わったのは『ほよんっ』な感じだったけど、全体的にはしっかり弾力があるように思うけど」 「・・・えっ、既に触ってんの!?ヤバ、こいつ想像以上の変態オヤジじゃん・・・!」 しまった、さらに印象が悪くなった気がする。今のは失言だった。 「あの違くて!学園祭の時に桃宮ちゃんのチャイナドレスの胸が破れて、咄嗟に脱げないように押さえちゃったから感触知ってるだけで!」 「いや結局触ってるんじゃない!言い訳になってないわよ!もうやだ、やっぱりアンタ最低!」 橙臣ちゃんは立ち上がると、コートと鞄をひっつかんでカフェを出て行ってしまいました。気付けば外の吹雪はやんでいました。 「う~ん、失敗したなぁ。もし次に会ったら速攻で逃げられそう。今度は桃宮ちゃんが一緒にいる時に会えればいいな」 今は警戒されてるけど、最初に会った時の感じからすると普通にいい子なんだと思うので、せめて怖がられるのは避けたいな・・・。

コメント (4)

猫団子🐈‍⬛🍡
2024年12月28日 03時40分
Jutaro009
2024年12月27日 22時23分
トカゲゲゲ

あの髪型カワイイ “φ(・ω・。)フムフム...

2024年12月27日 16時31分
五月雨
2024年12月27日 15時57分

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2024年7月よりAIイラスト生成を始めた初心者です。 全年齢~R15を中心に投稿します。現在はサイト内生成のみでイラスト生成を行っています。 ストーリー性重視派のため、キャプションが偏執的かと思いますがご容赦願います。

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