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ナイン・ラビカン@理沙;myth、セブンゲート
この数年、俺がリーゴン部隊に入った数年…だが、おそらく数十年の間、我々は暗黒の軍勢と戦い続けていた。 特に北部の被害はひどく荒廃した。 だが、転機が訪れた。北西のマドリガルは最後の拠点であり、我々は最後の戦力を結集していた。暗黒の軍勢は破壊神シバーによる大軍勢でマドリガルを猛襲した。 だが、守るナインの一人、ラビカンが決死隊を編成して撃って出た。そして、劇的な一騎打ちのすえ、シバーを仕留めたのだ。 これは、我々さえも予期しない出来事だった。かつて、我々は一度たりとも破壊神たちに挑んで勝利を収めたことがなかった。 算を乱す暗黒の軍に、マドリガルから軍が出撃した。 冬だ。雪だ…… 西部は好転し押し返していた。だが、無尽蔵とも思える暗黒の軍勢を阻止するために、クラウドスパイン山脈を封鎖することになった。 すでにマエルダンの軍勢が向かっていたが、破壊神ウォッチャーとデシーバーの挟撃で惨敗し、彼自身も戦死したという。 我々リーゴン部隊は、この生き残りを糾合しつつ、敵に備えなければならない。常に前線にあり、生き残り続けたリーゴン部隊は、まるで灯火に集まる虫のように危険を引き寄せる任務を与えられる… 後続、援軍の指揮官はラビカン@理沙だった。 「雪が降る前に山頂を抑えよ!」 その果断さは驚くべきものだった。兵を率い、クラウドスパインを進む。我々リーゴン部隊も続いた。 この戦いは間違いなく戦史、いや伝説となり残るだろう。 ラビカンは将兵に範を示すためか、先頭に立って戦う。そして、破壊神デシーバーが応戦した。 魔力を剣に宿したラビカンは真っ向から打ち合う。深手を負ったデシーバーは退いた。そして、ウォッチャーと対峙した。 理沙「敵を包囲し後ろに兵をまわせ。弓兵、準備せよ!」 彼女はウォッチャーを仕留める気まんまんだった。シバーを討った彼女に、ウォッチャーは敵ではなかった。片腕を切り落とされた後、首を刎ねられた。 ※ナイン:その名の通り9人の魔術師。それらは諸国の王・王族であったり、賢者・司祭たち。明智の軍を主導する指揮官でもある。