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マヴァール年代記もどき@ツルナゴーラ遠征:夏子・クラレッタ
カルマーン大公はドラゴシュを討ち、帝都・皇宮の反対勢力を平らげ、いまやただ一人である選定公である金鴉国公アヴヴェリン@ヴェンツェルの推戴により、マヴァール帝国皇帝に即位した。 カルマーンはアヴェリンの功績に、竜牙公国の半分を与え、また残り半分もドラゴシュの圧政と暴虐による復興を委ねた。 黒羊公国は隠居のアールモシュを改めて国公とした。だが、彼は老齢で目が不自由であったので、リドワーン@理沙を国相とさせる。 側近らに報いるため、銅雀公国にラクスタ@みずき、虎翼公国イリアシュ@美波(イムレ?知らないですね)を封じた。二人は当初固辞したが、カルマーンの意思は翻らず、かわりにラクスタとイリアシュは領地の半数=5州を帝国に献上した。 銀狼公国は、いずれフェレンツが成人した折に継がせるまでは直轄領とした。 そして、カルマーンは征服欲を外へ向けた。南に隣するツルナゴーラ王国である。全80州の国土はマヴァールに比べれば小国と言えたが、海に面し肥沃である。 これに際し、アヴェリンは東南のエルデイ王国の協力を求めることを提案した。もともとマヴァールとエルデイは穏やかな間柄ではなく、先帝崩御後のドラゴシュ挙兵を含むマヴァール国内の内紛において、なんらかの介入をするのではないかとアヴェリンは懸念した。 今回の征服では大軍を南下させるが、その隙を突かれる可能性もある。それに対して、エルデイを巻き込むことで動きを封じようというのだ。 カルマーンはエルデイ大使を皇宮に呼んだ。応じて軍を出せば、ツルナゴーラの10州を割譲するという申し出である。 大使の一存では決めかねるので、エルデイ王国の王都ブラッショーに早馬を飛ばした。国王ジグモンド七世は応諾し、軍を出すことを約束した。 かくしてカルマーンは30万からなる親征軍を発する。本営にはアヴェリンやその妹の花佳、黒羊公国を率いる理沙らが付き従う。 1〜4枚目:アッセン@夏子 先陣は、ドラゴシュの乱においてよく帝国軍をまとめて貢献したアッセン@夏子が務める。彼女は有力な諸侯であり、大公であったカルマーンの熱心な支持者でもあった。 その進軍は慎重を極め、幕下や本営より急かされるほどであったが、夏子は気にしなかった。 その冷静な指揮で、国境のツルナゴーラ軍を幾度も打ち破る。 6〜11枚目:エルデイ王国 オルブラヒト将軍@クラレッタ マヴァールのツルナゴーラ遠征に応じ、エルデイも3万の軍勢を出した. 指揮官はエルデイの九柱将軍(ナインポラトス)よ呼ばれる最高指揮官の一人である、クラレッタであった。可憐な姿ながら、身にあまる大剣を振るう猛将であった。 病に伏せるツナゴーラ国王ダニーロ四世は、カルマーンに降伏し国を譲り渡す覚悟をしていた。だが、それを認めない諸将・諸侯・諸王族もいた(ちなみに、ダニーロ四世は名君と呼ぶに十分であったが、庶子・私生児をふくめると100人をこえる子がいるという)。