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クラレッタ@魂を刈り取る者
『……? あ、あんたは天使かい?』 「そうですね。そのつもりです。でも、アナタにとっては、私は悪魔に見えるかもしれませんけど」 『どういうコトなんですか?』 「私は貴方を見守るだけです。苦痛や悩みを癒すことはできません」(権能はあるけど) 『それって、つまり俺が苦しんで死ぬまでを見てるだけってことか…?』 「そうですよ。あなたの魂は死後、天に昇る運命にあります。私はそれを見守り導くだけです」 『なら、もし悪魔ってのがいてさ、俺を楽にさせるって言ってきたら、どーするんだ?』 「戦います。この身命を賭して。あなたの魂を守ります。それが私の使命なのです」 『ありがてぇなぁ……こんな、べっぴんな、天使さまが、俺を看取ってくれる、てーんでしょう?』 「はい、最期まで見ていますよ」 『ありがたやぁ。天使さまよ、もしできるなら、俺が楽に死ねるよう、祈ってくれないか?』 「もちろんです。あなたが安らかに眠れるよう、祈ります😢」 「おやすみなさい。つぎにお会いする時は、天国ですよ (申し訳ありません。私はやっぱり落第生です)」🗡(9) 「霊感のある」人には、天使や悪魔が見えることがあるらしい。