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CDジャケット&レザージャケット
「う~ら~べ~せ~んぱいっ!」 「ああ?んだよシリア」 「ほら、これ見て下さいよ!知り合いのカメラマンさんに撮ってもらったのをCDジャケット風に加工したんです!かっこよくできたと思いません!?」 「・・・ツッコミどころが何個かあるな。まず一つ目、シリアお前、歌特別にうまいわけじゃないだろ。せいぜい人並みじゃん」 「いーんですよ、大事なのはジャケット風でクールな事なんだから!」 「二つ目、『卜部シリア』ってなんだ。卜部は俺の苗字だろ」 「え~、それを言わせるんですかぁ~?分かってるく・せ・にぃ♥」 「ぶん殴るぞ。で、三つ目。なんで全体的に暗いんだよ。リーパーとかブラッディハンズとか。このオマケの2枚なんか、道路に血が付きまくってるじゃねーか。お前のイメージと合わねー」 「ええ~?私、先輩の前ではこんなですけど、一般的にはクールビューティで通ってるんですよぉ?」 「クールビューティwwwwwwwwwwフッハwwwwwwwwww」 「ちょっと先輩!腹筋崩壊するくらい笑わなくてもいいでしょ!」 「はぁ・・・はぁ・・・。で、四つ目」 「まだあるんですか・・・」 「何でジャケットの表紙の方が背中向いてるんだよ」 「え、これはこれで正解でしょ!?背中で語る感じでかっこいいじゃないですか!顔が見えてないのもあってミステリアスさあるし!」 「バッカお前、せっかくの武器使わないでどうするんだよ」 「え、武器?鎌ですか?」 「なんで鎌!?今の会話のどっから鎌でてきた!?発想が怖えーよ!そういうマジの凶器じゃなくて、お前の顔だよ顔!顔面使わないでどうすんだって言ってんの!」 「それ私の顔が凶器みたいなヤバさって言ってます?」 「違げーよ!せっかく可愛いんだから顔が見えないのはもったいないって言ってんだよ!」 「えっ・・・そ、そんな事急に言われると照れちゃいますよ・・・」 「・・・くっそ、だからはっきり言いたくなかったのに」 「・・・でもちゃんと言ってくれるんですね。そんで自分が照れちゃうとか、先輩も可愛いところあるじゃないですか」 「うっせ」 「とりあえず、この写真は先輩にあげますね。私がそばにいない時もこれ見て私を想っててください」 「おう・・・で、それより。お前夜歩きやめる話どうなってんの」 「え~と・・・まだちょっとやめれてなくてですね・・・」 「・・・早くやめろよ。俺が写真じゃ我慢できなくなる前に」 「え・・・先輩、それって・・・」 「おっと、そろそろ次の講義の時間だわ。じゃあな」 「・・・・・・・・・・・・・・・ふ、不意打ちじゃない。写真じゃ満足できないくらい、私が欲しいって事でしょ、今の・・・。~~~~~~~っ!!!もう、じゃあさっさと彼女にしてくれればいいのに!先輩のバカ!」