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バッグ

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2024年09月05日 16時01分
参加お題:

「無限鞄のエルフィリア ~心を包む秘密の旅路~」 エルフィリアは、エルフの村を旅立つことを決意した。彼女が持っているのは、先祖代々伝わる不思議なバッグ。普通のバッグとは違い、彼女が「バクバクバクバク~」と唱えると、中から様々な道具が飛び出してくる。 「やっぱり、私の旅にはこのバッグがなくちゃね。冒険は恋と一緒だな。」エルフィリアはそう呟きながら、村の門をくぐり抜けた。 初日の夜、エルフィリアは森の中でキャンプを張った。夜空には無数の星が瞬き、森の中は静寂に包まれている。しかし、エルフィリアは静かに眠ることはない。 「バクバクバクバク~!」と鞄に向かって唱えると、中からキャンプ用品が次々と飛び出してきた。テント、焚き火用の薪、料理セット。全てが鞄の中に収まっているのが不思議だ。 「ん~、これで完璧!焚き火は温かいし、料理もおいしくできそうだね。」エルフィリアは楽しそうに焚き火を起こし始める。 だが、隣の木陰から声が聞こえてきた。「冗談、顔だけにしろよ。火を起こすならもう少し静かにやれよ。」 驚いて振り向くと、そこには旅の途中で知り合ったドワーフのダガンがいた。「お前のバクバクバクバクって、まるでモンスターの鳴き声みたいだぜ。」 エルフィリアは笑って答える。「まぁ、静かな夜もいいけど、賑やかな方が楽しいじゃない。恋と一緒だな。」 ダガンはため息をつきながらも、彼女の言葉に微笑んだ。「まったく、お前のせいで心臓に悪い夜になりそうだ。」 次の日、エルフィリアとダガンは古代の大仏を見に行くことにした。大仏は山の中にそびえ立ち、その神秘的な雰囲気に圧倒された。 「すごいなぁ、この大仏。恋と一緒だな、見た瞬間に心が奪われるって感じだよ。」エルフィリアは目を輝かせながら大仏を見上げた。 しかし、ダガンはあまり感動していない様子で、「冗談、顔だけにしろよ。この大仏、実は俺の先祖が作ったって言うんだぜ。どうだ、驚いたか?」 エルフィリアは少し考えてから、「本当だったら面白いけど、嘘でもそれはそれで笑えるね。やっぱり、大仏も恋と一緒だな。人を魅了する何かがあるんだよ。」 旅の途中、二人は暗い森でダークエルフに遭遇する。彼は黒いマントを纏い、冷たい目でエルフィリアを睨んでいた。 「ここは我々の領域だ。侵入者には容赦しない。」ダークエルフのリーダーが冷酷に告げた。 エルフィリアは少しも動じず、「バクバクバクバク~」と呟きながら鞄を開けた。すると、中からは巨大なまんじゅうとハーブティが飛び出してきた。 「まぁまぁ、落ち着いて。私はただ、旅をしているだけなんだからさ。戦うのは好きじゃないんだ。恋と一緒だな。」 ダークエルフたちは戸惑い、エルフィリアの意外な行動に目を見張った。しかし、ダガンが一歩前に出て、「冗談、顔だけにしろよ。すぐ行きます!すぐ行きます!」と言うと、ダークエルフたちは静かに森の奥へと消えていった。 旅の終わりに、エルフィリアとダガンは高台に立ち、広がる景色を眺めていた。澄み渡る青空に白い雲が流れ、遠くの山々が大地に溶け込むように佇んでいる。 その瞬間、風が二人の周りを優しく包み込み、自然の大いなる力が彼らの心に響き渡った。静寂の中に微かな囁きがあり、まるで大地そのものが息をしているかのように感じられた。 「この旅は、まるで天空の旅路のようだったな。すべてが終わりを迎えた今、この空と大地が我々を包み込み、新たな旅立ちを祝福しているようだ。」エルフィリアは、感慨深げにそう呟いた。 空の広がり、風の囁き、雲の流れ――それらは全て、自然の壮大な交響曲であり、彼女たちの旅を祝福するように響いていた。 そして、彼女たちは次なる冒険へと、静かに歩き出した。

コメント (2)

ガボドゲ
2024年09月06日 01時39分
JACK
2024年09月05日 20時02分

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いいねコメントありがとうございます。忙しくなって活動を縮小しています。返せなかったらすみません。

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