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桜の木の下には・・・1

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2024年01月28日 22時49分
使用モデル名:Dalle-2
対象年齢:R18
スタイル:リアル

(あれ・・・・) どうもさっきとずっと同じ場所を歩いている気がする。 由香は会社の帰り、年度末の忙しさでボロボロになった心と体を癒そうと、ライトアップの時間も終わった公園に桜を見に来た。 ライトアップは終わっていたが、街灯に照らされた桜は見事に満開で、緩やかな風に花びらが舞っていた。 しかし、桜に見とれていたせいなのか、そんなに広くない公園のはずなのに、今自分がいるところがどこなのかわからない。 (どうしよう・・・) その時だった。 (聞こえますか・・・・だれか・・・・・) 誰かが囁くような声が聞こえる。彼女は慌てて周りを見回す。 (ここです・・・・だれか・・・・) 街灯に照らされた桜の陰に、何かぼうっと光っているものが見える。声はそこから聞こえているような気がした。 それはどこか幻想的で、不思議と怖さなどを感じなかった。 彼女が近づいていくと、そのぼうっとしたものがだんだん形になっていく。 「あなたは、だれ?」由香は、それに向かって話しかけた。 (ボクが見えるの?) それが答える、そしてそれは、床の頭の中に直接響いてくるようだった。そしてそのぼうっとしたものは、光を帯びたままはっきりとした形になった。それは、人間の女性の形をしているようだが、身体中に、そこに咲いている桜をかたどったような文様がある。そして、そして、白くて長い髪や体のところどころに、直接桜の花が咲いているようだった。 「あなたは、だれ?」由香はもう一度それに話しかけた。 (ボクが見えるんだね) うなずく由香。口が動くでもなく、それは彼女の頭の中に語り掛けているようだった。 (ボクは、オーゲ。ボクを助けてくれないか?) 「助ける?」予想もしなかった言葉に戸惑う由香。 (ボクは、よその星から来たんだけど) 「え、じゃあ、あなたは、宇宙人なの?」由香は思わず聞き返す。 (君たちからすると、そうなるね) あっさりと帰ってきた答えに驚く由香。 「でも助けるって」 (そう、たまたまこの惑星の近くを通りかかったんだけど、トラブルがあって落ちてしまって・・・。気が付いたらこの木の下に埋まっていて、身動きが取れなくなっていたんだ) 「どういうこと?」 (ボクがこの星に落ちてから、おそらくこの惑星は恒星の周りを1000回は回っていると思うんだけど、その間にボクの船は埋まってしまって、そしてその上にこの木が生えたんだと思うんだ) 「え、千年も前!?」驚く由香。 (そう。そしておそらく物理体は崩壊してしまっていてるんだけど、この木の根がわずかばかりのパワーをくれたおかげでボクの精神体はここまで復活することができたんだ) 「じゃあ、その姿は?」 (そう、これはボクの精神体に過ぎない。だから、キミの物理体をボクに貸してほしいんだ) 「え?」 由香の周りに花びらが舞う。今まで感じなかった恐怖感を、彼女は初めて感じた。風が彼女の周りで回り、彼女は花吹雪に包まれた。 「きゃ!」 (こわがらないで、すぐに済むから) 悲鳴を上げる間もなく、彼女から全身の感覚が消える。 視界がなくなり、虚空のような空間に浮かぶ由香の意識。その意識の中に何かが流れ込んでくる。 埋まる宇宙船の残骸、宇宙人の遺骸に絡まる桜の根・・・・ 不意に、彼女に身体の感覚が戻ってくる。空間に流れ込んできた桜吹雪の奔流が、彼女の周りで渦を巻き、彼女の体を形作っていった。 「ワタシハ・・・・」 決して楽ではない、ストレスだらけの苦しい生活が、ちっぽけでバカバカしいものに感じる。 そして強烈な思念が彼女の意識に流れ込み、彼女は生まれ変わった。 その足が、大地を感じる。 植物と金属、そして物理体が融合した彼女の新しい姿。彼女を象徴するような桜の花が髪の合間に咲いている。 (なんて美しいんだ)オーゲの声が聞こえる。彼女は認識した。 オーゲのもとで、この星から醜いものを駆逐し、地上を美しいもので満たすのだ。 桜人間作ったら綺麗かなぁと思ったんですけどね、 いろいろな画像ができすぎたのはいいんですが 設定とかなんも考えてなくて、無理やり作っちゃいました(笑)

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