銀杏のレリーフ
ここが帝都のヘッドクオーターね・・・・・ 感慨深げに高層ビルを見上げるブロント少尉 あ~、もしもし、あなた、パスポート持っている……、わけないか はい? もう一人が無線機に向かって 「こちらパトロール20、都庁前にて不審な女性を補足。体操着でランニング中の模様。応援を求む、オーバー。」 「了解、パトロール20。具体的な状況を教えてください、オーバー。」 「対象は若い女性、金髪のポニーテー」 「該当者確認済み!!パトロール再開せよ!!」 受令機越しに怒鳴られて顔を顰めた警官だが 「パスポートは無いけど、軍人証な」 内側から何やらカードを取り出そうと、ブルマにふれる間もなく 「お勤めご苦労です!!」 食い気味に見事な敬礼をして、素早くその場を離れる二人組の警官をみて、首をかしげるブロント少尉 西新宿は少尉にとって未知のフィールドだった