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お肉とはちみつクマさん
「え~と、たぶんこの辺りかな」 ドワーフの少女が、ミツバチを追って巣を探している。 「あっ、あったあった。結構大きいな」 周りに怒ったミツバチがいようとなんのその。 「これだけあると瓶二つにはなるかな」 平気な顔で木の洞から巣を取り出して、はちみつを搾り取る。 時々ハチノコをぱくっ、と口に入れる。 とそこに。 ガラガラ、グシャ!! 少女は音の元に駆け付けると。 「クマさん~、そっちははちみつ屋さんが作った巣だから勝手にとっちゃダメなんだよ~」 「グルル~」 腰が引けているクマを見ながら。 「お肉のはちみつあえも美味しいかな~」 少女は愛用の戦斧を構えるのだった。