不思議なピアス

センセってお酒弱かったんだね コンサートが終わった後入ったレストランで、ほんの一杯飲んだだけで居眠りを始めたブローナをみて、カタリナは苦笑する ブローナの、普段の凛として、強くてでカッコいい姿とのギャップを微笑ましく見守る （おっきなピアスしているね） と、そこでカタリナは周囲をそっと見回した 袖の下で杖を握ると小声で詠唱する （あれ・・・・・・？） カタリナは、魔法の結果に、訝し気に首をひねる 魔力反応なし・・・・・・ （どう見たって、ただのピアスじゃないよね） 辺境伯の令嬢で、意外に女子力が高いカタリナは、装飾品の鑑定には自信がある そして、魔術師としても将来有望なカタリナは、その手の不自然さに心当たりがあった （センセ、何を隠しているの・・・・・・）