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内国安全保障局・治安介入部隊@海外派遣
この日、オフィスにきた先輩へすぐに局長よりの電話が入った。 曰く、10時からのオンラインミーティングに参加しろ、とのこと。 相棒「Z国の件っぽい」 Xの動乱は収拾がつかず、周辺国のZ国にも及んでいた。国境の治安を守るために国軍が動員され、外務省も在留邦人に退避勧告を出していた。 1枚目〜:オンライン会議 そこには上司である内国安全保障局長のほか内閣情報調査室長、外務省・経産省・警察庁の高官、防衛大臣、統幕議長、陸幕長、航空幕副長、第1空挺団長らが並んでいた。 局長「よく参加してくれた」 先輩「😌」 外務の付き人「おい、あいつタバコ吸ってるぞ」 局長「Z国の国境が破られた。正規軍によるものでなく、混乱に乗じた武装勢力によるものだ」 外務「周辺都市や首都への被害が予想される。邦人の避難・退避が急務な状況だ」 「そこにおられる第1空挺団の任務ですね。誘導隊*がおられるでしょう?」 団長「誘導隊は50人ほどで、足りると思えない…」 「ローテ要員を全員出せばよいのでは?😑」 陸幕長「…率直に言おう。我々のより貴官ら治安介入部隊の方がはるかに実戦経験豊富だ」 治安介入部隊は空挺団や特殊作戦群、各組織の実行部隊から、とびきり優秀なのを引き抜いているしね。 3枚目:「最初から、そう言いましょうや w」 外務省が把握している在留邦人は100名弱。 陸自は第1空挺団より1小隊30人ほど、治安介入部隊には60人ほどの派遣を要請した。 Z国に比較的近く米軍も駐留しているY国を拠点に救出活動を実施する。必要であれば米軍の援助も求める。 4枚目:同席していた美波を呼び寄せ耳打ちする。 「〜を、あすかに伝えてくれ」 5枚目:「お請けするにあたり、要求を伝えます…」 現地で救出にあたる作戦機、作戦部隊と邦人を収容するとしてC-130を4〜5機。これを先にY国へ先行派遣。部隊は別途C-2なり民間旅客機でY国へ。 また、Zで展開する部隊とY国の残留部隊および米軍、本国との通信・伝達を維持するために、ジブチよりP-3哨戒機を常時空中待機させる。 ローテが足りないなら、P-3ないしP-1を必要数本国より派遣。 7・8枚目:会議に隣席した美波。 あとで反故にされたり言質を取られないよう、先輩と参加者のやり取りを筆記する。 9枚目:4の耳打ちの時。「はいっ」 10枚目:あすか「かしこまりました」美波からの伝言を受けて。 11枚目:あすか「もしもし〜、新宿のあすかです〜。課長、いらっしゃいますか?」 横浜のアヴェリン課長・小隊長に、いま行われてる会議の内容を伝える。 12・13枚目:諸方に連絡したり、必要な事務をこなす。 (捜査と10・11で違うな、と思ったんだけど、思い出したら彼女用のモデルがあるんだった w) 13枚目〜:新宿小隊での会議 すでに横浜のアヴェリンとの折衝は済んでいた。 60人=10チームは新宿だけでも出せるし、その上でも治安維持に問題はないだろう。だが…実は先輩は現場指揮、戦術指揮を得意としてないので、アヴェリンが必要だと感じていた(美波にやらせりゃいいJAN)。 結果、新宿と横浜で6チームずつの派遣となった。 (C-130の派遣が5機と決まったので、1機は陸自、4機に5チーム分散より、3チームずつの方がいい、という結論) 話し合うことは、新宿での編成くらいだった。 14枚目:「美波は動向せ。あすかは残って、連絡が必要な場合の対処」 あすか「えぇ〜?」 *誘導隊=在外邦人の脱出・輸送のために現地邦人を誘導するため急派される部隊。第1空挺団でローテーション編成で待機している。