麺戦記
古の時代、中華の大地には数々の武術流派が存在したが、その中でも最も異彩を放つのが「麺術」である。西暦200年頃、ある遺跡で発見されたこの壁画は、麺術の使い手が敵を麺で縛り上げ、必殺の奥義を決める瞬間を描いている。この壁画は時間の経過により一部が損傷しており、その古さと歴史の重みを感じさせる。 この麺術は、ただの料理技術に留まらず、戦いの場でも用いられた高度な技術である。特に名高い料理人「羅梅」の技は、敵を瞬時に麺で束縛し動けなくするというもの。この技の名は、伝説の蜘蛛のように敵を縛り上げる様子から来ていると言われている。この「羅梅」の名が、現在の「ラーメン」につながっていることは言うまでもない。 中華料理の歴史において「麺」が重要な位置を占めていたことが明らかになった。それは単なる食文化の発展ではなく、生き残るための知恵と技術が結集した結果だったのである。 民明書房刊「失われた技術の歴史」より