1 / 7
またやらかした士官候補生
「ふんふ~ん。今回のテストは期待できるわ。主席だって狙えるかも」 美人の士官候補生が楽しそうに歩いている。 ホールで、テストの順位発表があるのだ。 はたして、ホールの掲示板に張られた順位表を見ると。 「あれ、ない……」 主席どころか、10位以内、それどころか一枚目のどこにも彼女の名前はなかった。 慌てて探し始めるが。 「なっ、なんで、一番お尻、最下位!?」 百人いる士官候補生ののうち、一枚で収まらない2枚目の、しかも一番お尻に彼女の名前があった。 「ちょ、ちょっと!!、教官、なんで私が一番お尻、いえ、最下位になっているんですか!!」 そばにいた教官に詰め寄る士官候補生。 「お前、名前書いていなかっただろ?」 「えっ、そっ、そんなあ~」 彼女は、へなへなと崩れ落ちる。 「欠席扱いになったから、追試を受けろ」 「はっ、はい……」 彼女は、四つん這いでお尻を突き出したような、みっともない姿でうなずいた。 追試の結果は、満点でトップだった。 追試だから、80点満点だけど。