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黒天使の晩餐
部屋の中、キッチンの方から少女の楽しげな声が聞こえてくる 日本語だ 「今日は、ご主人様 が帰ってきますね 本部に出張だったから5日ぶりです 」 金髪をボニーテールにした少女がしろいエプロンをはめて、ぶつぶつ言いながら、鍋をかき混ぜている 何かの鍋料理、シチューだろうか そこまでは良いのだか 少女の姿は、やけに扇情的だった 服装は胸元の大きく開いたノースリーブの黒いワンピースのようだか、下は腰骨までスリットが入ったスカート状で、黒い下着まで覗いている 極めつけは、鍋をかき混ぜる片手に、大口径のリボルバーを持っている点だ そんななりで、どこか歪んだ笑顔をニタニタうかべながら何かぶつぶつ呟いている 日本語で・・・ 「ご主人様、おかえりなさいまし。お風呂にしますか。それとも食事?それとも・・・、二人で銃の、手入れ・・・ですか。その、黒くて太くて長い銃の・・・ 」 そんな様子を影から見ている少女が一人 銀髪のロングヘアーの少女は、金髪と同じ、いや、それ以上に邪悪な笑顔で呟いた 爆発しろ その手には、閃光手榴弾が握られていた