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壺振りのお滝
ダキニラがまた何やら怪しげなことをやるようです。 手打ちの儀式なので、悪さとも言えないですが・・・・・・。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「御来場の皆様、お足を運んでいただき、ありがてぇこった! アタシぁ、幸運神の巫女にして、狐と賽の目を手懐ける者…… 名乗っておくれやす、ダキニラと申します」 狐面を軽く掲げ、目元をちらりと見せる。 おお~、 ひゅ~ 「本日ここに開くは、運試しの遊戯場(ば)。 金を争うは野暮ってぇもんよ――ここでは、木札を賭け、運を試し、運命を学ぶ場。 勝てば、幸運神の加護を受けた酒・食い物・お守りが手に入り、 負けても、己の運命を知る糧となる……ま、そういう建前でな!」 あははは そのと~り 「ここでの仁義は三つ! ひとつ、いかさま厳禁!運を試す場に細工は無粋! ふたつ、品の価値を侮るべからず!ここで得たものは金には変えれれねえ~。だが、運を司る聖別の品! みっつ、負けても恨みっこなし!運命を受け入れられねぇヤツに幸運は微笑まねぇ!」 ・・・・・・ 「さぁて、運と遊ぶか、運に遊ばれるか…… ここに開帳、ダキニラの賭場! 皆々様、存分に**運命(さだめ)を楽しんでいっておくんなせぇ!」