あらあら、娘がこんなに懐くなんて…あなたを信じてよかった
僕の大好きな水精さん…のお母さんみたいな精霊。 水精さんに母の日は母親に感謝する習慣があるという話をした時のこと。 自分にも母親がいるから、 感謝の気持ちを伝えたいということになった。 プレゼントを贈ることも考えたが、 色々と一緒に話し合った結果、 感謝の気持ちを手紙に書くことにした。 字なんて書いたことのない水精さんが、 母親に感謝を伝えるためだけに一生懸命覚えて練習した。 お世辞にもきれいな文字とは言えないが、 子供らしさとでもいうのだろうか、味があってとてもいいものに仕上がったと思う。 水精さんのお母さん的な存在とは一度だけ、 初めて契約を結んだときにじっくりと話したことがある。 大らかで柔和な感じが母性を感じさせるような笑顔を絶やさない女性だ。 きっと娘の成長を喜んでくれるはずだ。 水精さんと初めて会った思い出の場所へ二人で向かった。 急ぐ必要なんてなかったのに、 お互い足早になってるのが分かって顔を見合って笑ってしまった。 そんな僕たちを見て微笑んでいる女性。 彼女こそが水精さんの母親的存在だ。