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フィリアン王女の決断
https://legacy.aipictors.com/works/522070/ フィリアンはアヴェリンの妻でルロア大公妃。 もともとはフレリック王の娘。国内最高権門のスティクス家の継承権を保持してたが、アヴェリンとの結婚により、それを正式に継承する。同時にアヴェリンが庇護者としてルロア大公に叙され、実質的な支配者となっていた。 ディアス「北のロブリシュによる侵攻の気配あり、大公は諸侯を呼集し、御自らも出撃されたそうです」 *イデュイア侯家の臣で勇将。アヴェリンに当初から従軍しており父ウイブラムとともに副将格。子のクライブはアヴェリンの側近。 ディアス「ヴィルアの諸侯が集まれば、少なくとも4〜5万の軍前になるかと思われます。この戦、まず負けることはありますまい」 フィリアン「王都はどうなっていますか?」 ディアス「私が聞く限りでは、我が兵と大公に組する諸兵2千で王宮をお守りしているとか。城都も民らが武器を持ってお守りしているとか…」 フィリアン「……ディアスさま、軍勢の準備を」 ディアス「奥方様、なにを?」 フィリアン「私は…護国卿アヴェリンの妻でありルロア大公妃であり、スティクス家の総領です」 ディアス「その通りでございます」 フィリアン「それ以前にヴィルアの、フレリック王の娘でありリシャールの妹。アランは私の甥です」 ディアス「ごもっともです…」 フィリアン「王都、陛下に不足がなきよう、我々でお守りします。疾くと軍勢のご準備を」 ディアス「ははぁ〜。直ちに準備、また整い次第順次先行させます」 そして主力を率いて出撃するフィリアン。