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終わり

3

2024年10月20日 04時37分
使用モデル名:Midjourney
対象年齢:軽度な性的、流血描写あり
スタイル:イラスト

薄暗い部屋には湿った空気が漂い、天井から漏れる唯一の光が床に映る水たまりを淡く照らしている。彼女は冷たく硬い金属のバケツの上に座っていた。手首には無情にも手錠がかけられ、その金属の冷たさが皮膚にじんわりと痛みを与えていた。彼女の髪は乱れ、頬を伝う涙が一筋、静かに頬を濡らす。 部屋の壁はくすんだ緑色で、無機質なタイルが並び、傷んで剥がれかけている場所もあった。外の世界から隔絶されたこの場所は、音も光もわずかしか通さない。ここに入れられてからどれくらいの時間が経ったのか、彼女にはわからなかった。時計も窓もなく、ただ朽ちていく水の音だけが静寂を破る。 彼女は希望を失うまいと、自分を鼓舞しようとしていた。薄明かりの中、遠くでかすかに響く何かの音が、彼女の中の微かな希望の種を揺り動かす。もしかしたら助けが来るかもしれない――そんな思いが心をかすめる。しかし、その希望を抱く度に現実の冷酷さが押し寄せてくる。この場所から逃げ出すためには、自分自身の力で何とかするしかないという現実。 手首に繋がれた鎖をじっと見つめながら、彼女は何度も頭の中で脱出の方法を思い巡らせた。重たい扉は外から鍵がかかっていて、力任せに開けるのは到底無理だ。それでも彼女は何か手がかりを探そうと、視線を周囲に巡らせる。壁に取り付けられた古びた配管、その中には何か役に立つものが隠れているかもしれない。小さな隙間や、緩んだネジ一本でも、今の彼女にとっては希望の糸口となる。 部屋の一角には、以前この場所を使った誰かが残したメモのようなものが壁に貼られていた。薄暗い中で文字は読めなかったが、何か重要な情報が隠されているかもしれないという期待が、彼女にもう一度立ち上がる気力を与える。彼女は手錠に繋がれた手を少しずつ動かし、何とか立ち上がろうとした。足元に広がる水たまりが冷たく、彼女の体力を奪っていくが、それでも前へ進もうとする意志は消えなかった。 「まだ諦めない…」彼女は自分に言い聞かせるように、小さな声で呟いた。その声は薄暗い部屋の中で反響し、自分自身へのエールのように聞こえた。誰もいないこの場所で、彼女が頼れるのは自分だけだった。痛みも恐怖も、今は乗り越えなければならない壁でしかない。彼女は心の中で何度も繰り返した――自分を見捨てないで、光を信じ続けようと。 時間が経つにつれ、彼女の身体は冷え、疲労が積み重なっていったが、諦めることはなかった。その瞳にはまだ微かな光が宿り、この閉ざされた空間から抜け出す日を信じている。どれほど辛くても、彼女は自由を求める心を失わない。薄暗い部屋に立ち尽くす彼女の姿は、小さくとも強い光のようだった。 外の世界のどこかで、彼女の存在を気にかけている人がいる。そんな想いが、彼女に勇気を与えていた。この苦しみを乗り越えた先には、必ず明るい未来が待っているはず。そう信じて、彼女は再び鎖の先を見つめた。まだ終わりではない、物語はここから始まるのだ…。

便所監督

コメント (1)

えどちん
2024/10/20 05:11

8

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汚エロい、汚いけど魅力的な世界"に惹かれる人間です。くすんだ壁、錆びついた配管、散らかったゴミの中にある、普通なら見過ごされる美しさを見つけることが好きです。その場所は一見して荒廃し、不潔で、無秩序。でも、その中には何か心に響く魅力が隠れています。

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