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日常とは
「うーん、このクラスは全員優秀なんだけど‥‥‥」 シルビアは学院の職員室で授業計画を立てている。 ただ一人の、あらゆる意味での問題児‥‥‥。 「とっとと卒業させた方が良いんじゃないかしら。 下位古代語ぐらい自分で勉強してよ」 生徒の資料を見ながらぼやくシルビア‥‥‥。 とそこに 「シルビア、お腹がすいた」 「おかあ、アーゼリン生徒、入室する際は許可を求めなさい!!」 ノックもしない手元の資料の生徒に、慌てて立ち上がって注意するシルビア。 母が自分の生徒である以上、シルビアに日常は訪れないらしい。