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金髪銀髪ガンこれと
定時後、金髪をポニーテールにした若い少女が自室でゲームをしている。 言わずと知れたブロント少尉だ。 「あら、少尉。また新しいゲームを始めたんですか?」 その様子をひょいっと、のぞき込む、こちらは銀髪のシルビア伍長。 パソコンの画面には、ジャンパースカートの学生服ぽい服を着た女の子が映っている。 なにやら物々しい装備を背負って、銃を構えているが……。 きつめな顔だけどなかなか可愛らしいくて美人な女の子だ。 「うん、Gun’sコレクション。通称、ガンこれ。 銃の化身の女の子が戦うゲームだよ。 可愛くて強い女の子がたくさん出てくるんだよ」 「銃なのに船が出てくるんですか?」 「さあ、なんでだろ。水兵さんは自分たちの大砲の事を、『俺のビッグガン』っていうとか聞くけど」 (この馬鹿!!、それはたぶんそっちの意味よ) そこでふと画面をのぞき込むと。 「……、あなたは、銀髪になにか思い入れがあるんですか?」 シルビア伍長は自分の髪を何となくいじりながら言う。 画面に映っている少女は、長い銀髪をサイドポニーにしている。 「えっ、そういえば……、この子なんかシルビア伍長に似ているね?」 『このクズ!!』 ちょうど、画面の女の子が、きつめの顔を少し赤らめながら憎まれ口をきいた。