いいところでしたのに…このまま横になっていてくださいませ
下腹部にぬくもりを感じる。 温かくて、なんだか気持ちいい… 脳が蕩けそうな感触に身を委ねる。 …あぁ、なんだかいい気分… ふと、目が覚める。 上体を起こして下半身を確認すると、 布団が大きく盛り上がっていた。 不定期に来る刺激に腰が抜けそうになりながらも、 思いっきり布団を引きはがして放り投げた。 僕の下腹部に顔をうずめている誰かがいた。 メイドだった。 お風呂にトイレに着替えに… 彼女は常日頃から隙あらば僕の貞操を狙ってくる。 玉の輿に乗ることが夢だと公言しながら、 周囲の目を気にせず襲ってくるような問題児ではあるんだけど、 裏表がないので不思議と嫌われてはいない。 仕事もできるし、接客もいいので扱いに困るんだよなぁ。