抱っこして?…できるもんならね
日も暮れて、目を付けていた近くの山小屋にて。 どうやら先客がいるようだ。 スライムは僕に気づいても攻撃を仕掛けてこない。 それどころか、随分と人懐っこく話しかけてきた。 終いには抱っこしてという。 このままうるさくされては眠れないので、 仕方なく抱っこしてやるか… …え、重っ! メチャクチャ重い。 見た目はそんなに重そうに見えないのに… しかし、考えてみれば、床に広がる粘液のようなものも本体の一部なんだもんな… 彼女は苦戦する僕を見ていたずらっぽい笑みを浮かべる。 なんか疲れた。 もう寝よう。