おやおや、私にモデルを頼むなんて見る目がありますねぇ…
僕はスライムを被写体に多くの絵を描いている。 いろんな色、形、匂い、個性があって描いててこんなに楽しいものはない。 今日は森で出会ったこの娘だ。 僕が別のスライムの絵を描いてるところをずーーーーーっと木陰から覗いていた。 数時間かけて描いていたにもかかわらずにだ。 スライムの世界にもモデルへの憧れとかあるものなんだろうか。 僕が声をかけると、ニヤニヤしながらモデルを引き受けてくれた。 お礼に何か渡そうと思ったが、見返りも要求してこないし、少しやりにくい。 しかし、本人はとても乗り気なようで、いろんなポーズを取り始めている。 いざ描き始めようとすると、やっぱり納得いかないからと中断される。 なかなかポーズが決まらないようで、何度もポーズ変更を余儀なくされた。 そんなに動かれたら描こうにも描けないじゃないか…