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洒落怖風怪談「指の数」
怪奇現象に巻き込まれた時に生きて帰れるかは、手遅れになる前に違和感に気づけるかだって、聞いたことがある。 これは、そんな話だ。 あれは、学生時代の夏休み。友人たちと歩いてた時だ。大きな池の近くで、変な男に声をかけられた。 「着衣水泳体験しませんか?美女と一緒に着衣水泳、面白い体験ですよ?」 なんだそれは、と池の方を見るとインストラクターなのか、すんげー美人のお姉さんたちが池の中から笑顔で手を振ってきた。 「今なら体験無料キャンペーン中です」 美人のお姉さんたちに誘われて、友人たちとすっかりその気になっていると、勧誘の男と目が合った。 池を背にしたまま口だけパクパク動かしてた。 (なんだ?・・・ゆ・・び・・の・か・ず?指の数!?) 意味がわかった瞬間、俺は友人たちの腕を掴み、池と反対側に走り出していた。 まともな手が生成されないので、 開き直って洒落怖話風にしてみました。 指の数以前に、イラストもお話もおかしな所満載ですが、そこは怪談のお約束ということで。 文章が長い?一応気を使って、これでも削ったんです。