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イラスト投稿活動8か月記念作品(=゚ω゚)ノ
青いスポットライトがステージを照らし、赤い衣装の茜(あかね)が大きく手を振った。隣では、青い衣装の藍(あおい)が笑顔で観客に応える。 二人がステージで観客に向けてリアクションを見せていると、ロングヘアとポニーテイルが汗で輝くように揺れ、四年分の下積みがこの瞬間に結実したのだ。 念願の初ステージは大成功。客席の拍手が鳴り止まなかった。 「やったよ、藍!」 楽屋に戻った茜が、藍の手を握る。 「うん、これでやっとスタートラインだね」 藍の瞳は次の夢で輝いていた。 二人の目標は、リアルと二次元が交錯するヴァーチャル世界への進出。そこでは、ファンと新たな形で繋がれる。 「藍ッ! 私たちの歌とダンスで、もっと大きな世界を掴もう!」 その夜、二人は小さなアパートで未来を語り合う。 「ヴァーチャルなら、どんなステージも作れるよね。私たちで理想を掴もうね」 ――と藍がスケッチブックにアイデアを書き込んでいたのだ。 「でも、私と藍の絆はリアルなままでいようね! どんなにヴァーチャルになっても信じあえる関係でねッ!」 四年間の苦楽を共にした二人は、互いを信じていた。 翌朝から早速ヴァーチャルプロジェクトの準備が始まったのだ。 茜は技術者に相談しながら作曲したり、藍はスケッチブックに描いたアイデアを元に振付を考える。それから試行錯誤の日々だった。失敗しても笑い合い、励まし合う関係はいつもと一緒。 ある日、初のヴァーチャルライブのテスト映像が完成。画面の中で、青と赤の衣装がキラキラと輝く。 衣装は二人で一緒に考えたオリジナルだった。 「「これ、私たちだ!」」 いつも冷静な藍が叫び、目を輝かせる自由奔放な茜と抱き合う。 そしてライブ当日、ヴァーチャル空間に集まったファンの歓声が響く。 茜と藍は、リアルと二次元の境界を超え、歌い踊る。 「「これが私たちの新しい始まりだねッ!」」 二人の声が重なり、未来への一歩を踏み出したばかりだ。その輝くステージは、さらなる夢の第一歩だった。