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兄上、御首拝し奉り候
自らが自刃に追い込んだ異母兄・玄広恵深の御首級に礼を捧げる今川義元のイラストです。 今川家当主、氏輝と弟の彦五郎が「謎の死」を遂げ、その二ヶ月後に側室の子である玄広恵深が今川家の正当後継者である今川義元(梅岳承芳)に挙兵しました。「花倉の乱」と呼ばれる事件です。若き義元は、戦国時代随一の軍師「黒衣の宰相」太原雪斎(九英承菊)とともに見事に恵深を退け自刃に追い込み、今川家の当主となります。 なお、今川義元が「桶狭間の戦い」で織田信長に敗死するのは太原雪斎の死後五年後ですが、研究が進めば進むほど「なぜ義元が負けたのか分からない」と謎が深まるのが現状です。 「武者は犬ともいへ、畜生ともいへ、勝つ事が本にて候」という言葉を戦国時代に朝倉宗滴が残しています。江戸に入って朱子学に染まっていい子ちゃんになって碌に人も切らない人々よりも、その前の乱世の時代の武士たちにこそ武士の本懐を私は見出したいと思います。 1枚目の完成品のイラストは、2枚目と3枚目のイラストを色を変えたり切り貼りして作成しました。
(2枚目)oil painting, young samurai clad in heavy kacchuu armor, worship with folded hands --v 5 --ar 2:3
(3枚目)in oil painting, closeup, samurai, ochimusha, back --v 5 --ar 2:3