シリアちゃんと先輩のサマークリスマス
桜一文字さんを金剛院家へ送っていく最中、シリアちゃんとその先輩の男性の姿を見かけました。仲良く買い物袋を持って並んで歩いています。 「せ~んぱい!サマークリスマスバーベキューの買い出し、これで全部ですよね?」 「ああ、俺らの担当はこれで全部だな。大学戻るぞ」 「まだ時間ありますし、どっかで遊びましょうよー!」 「バカ、肉あるんだぞ。この暑さなんだからさっさと持ってって冷蔵庫入れないとやべぇだろ」 先輩の言う事はもっともです。今日は最高気温が33℃にもなる予報ですから、お肉なんてすぐに傷んでしまいます。 「ぷー・・・まあ、確かに今日はあっついですねー。・・・あ、そうだ。先輩、『熱中症』ってゆ~っくり言ってみてもらえます?」 にやにやしながら先輩の顔を覗き込んだシリアちゃんでしたが、 「・・・お前な、あんまり調子乗ってるとマジで唇奪うからな」 そう言った先輩に、唇を人差し指でぷにっとつつかれて、あしらわれてしまってました。 「~~~~~!!?」 シリアちゃんは唇を押さえて真っ赤になって俯いてしまいました。そんなシリアちゃんの様子を私と桜一文字さんは、物陰から「「あら~~~~~???」」ってなって見てました。傍から見たら我々すごく気持ち悪かったと思います。 でもシリアちゃん、先輩の前だと本当に構ってちゃんな犬系後輩なんだなぁ・・・。いつものニヒルな笑みもいいですが、恋する乙女の顔も可愛いものです。