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氷の戦士とエメラルドの光

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2024年07月29日 16時01分
参加お題:

エメラルドソードの伝説 氷の戦士、スノウは冷たい風の中を歩んでいた。彼女の目にはエメラルドソードへの強い意志が燃えている。彼女の相棒、ドワーフのゴローはいつもながらの不機嫌な顔で後をついてきた。 「スノウ、お前、本当にあの剣を見つけられると思ってるのか?」ゴローが尋ねた。 「もちろん、恋と一緒だな。追い求める価値があるんだよ。」スノウは笑顔で答えた。 「冗談、顔だけにしろよ。」ゴローがため息をついた。 スノウは構わず歩き続けた。砂埃舞う峡谷を渡り歩き、ついに秘伝の祭壇の近くまでたどり着いた。伝説によれば、陽の光がドラゴンの眼を照らすという。スノウは心を躍らせながら祭壇を見上げた。 「ほら、見て!陽の光がドラゴンの眼を照らしている!」スノウが叫んだ。 ゴローは祭壇の隅で何かを見つけた。「スノウ、ここに何かある。」 「これは…隠された鏡?」スノウがそれを手に取り、慎重に見つめた。 鏡の表面が不気味に輝き始め、次第に進むべき道を指し示した。その先には岩の向こうに広がる秘密の洞窟が現れた。 「ここだよ、ゴロー。ここからが本番だ。」スノウは自信満々に言った。 「まったく、お前の楽観主義には呆れるよ。」ゴローが皮肉を込めて返した。 洞窟の中に入ると、戦いの痕跡があちらこちらに残っていた。スノウは剣を握りしめ、慎重に進んだ。 「この血に汚れた戦いは、光こそ勝者であり、賢者こそ栄光に輝くことを示すためだったんだな。」スノウが呟いた。 「だからって、お前が賢者ってわけじゃないけどな。」ゴローが小声で突っ込んだ。 スノウとゴローは山麓に住む国王のため、そして悪魔に打ち勝つ力とその栄光を得るために、エメラルドの剣を探し求め続けた。 夜空は澄み渡り、無数の星々が宝石のように輝いていた。スノウとゴローは静かに山頂に立ち、自然の壮大さに包まれていた。風が木々を揺らし、雲が優雅に流れる。その瞬間、彼らの冒険が一つの頂点に達したことを感じた。 「星々の輝きは、私たちの旅の終わりを祝福しているみたいだね。」スノウが静かに呟いた。 「まあ、恋と一緒だな。終わりはいつも新しい始まりを意味するんだ。」ゴローが微笑んで答えた。 その言葉に、スノウは深く頷いた。そして、二人は新たな冒険に向けて、一歩一歩進み始めたのだった。

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いいねコメントありがとうございます。忙しくなって活動を縮小しています。返せなかったらすみません。

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