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不可知の瑠璃航跡

3

2025年03月16日 23時31分
対象年齢:R18
スタイル:イラスト
デイリー入賞 53
参加お題:

前回までのあらすじ アーリスの目は呪われており人や物を吸い込んでしまう。 そのため常にその力を封じる眼帯をしているが服を着ると封印の力が弱まる為常に裸でいた。 彼女は眼の力を完全に封じる方法を探して旅をしている。 海原の荒波を突き進む海賊船「蒼銀号」の甲板に、ひときわ異彩を放つ一人のエルフの戦士が立っていた。裸の身体を柔らかく映す朝日の光と、常に眼帯で呪いを封じ込めたその冷たい瞳は、過去の苦難さえも物語るようであった。彼女の名はアーリス。海賊たちにとっては半ば信仰の対象であった。 ──数年前、裸の海賊として伝説になったアーリスは、呪われし眼の力を完全に封じる方法を探し求め、各地を旅していた。だが、ある運命の日、灰色の魔女と呼ばれる謎多き存在から、目の呪いを解く鍵となる魔石の存在を知らされる。魔石を手に入れれば、眼帯の重い呪縛から自由になれると。情報を胸に、アーリスは仲間たちと共に、誰も足を踏み入れたことのない無人島の洞窟へと向かった。 洞窟内はひっそりとした暗がりに包まれ、先の見えぬ迷宮のような雰囲気が漂っていた。アーリスは天然の直感で道を切り開き、意外にも明るい笑い声を響かせながら、仲間たちとボケ合いの冗談を飛ばしていた。ふと、彼女が立ち寄った広間で、いつも無愛想な海賊ボスが不意に口を開いた。 ボス:「て言うかさ、呪いが解けたら服着るよね?」 一同は一瞬凍りついた。アーリスは赤面しつつも、どこか嬉しそうに応えた。 アーリス:「そのつもりですが…」 しかし、雰囲気は一変する。何やら身震いするような声でボスはさらに追及する。 ボス:「では魔石はわたせない」 アーリスはあっけにとられ、思わず声を漏らす。 アーリス:「そんな…」 周囲の船乗りたちが口々に驚きと笑い声を上げる中、ボスはさらに衝撃的な一言を付け加えた。 ボス:「俺はお前の尻を見るのが生き甲斐なんだ」 その瞬間、甲板からは「キモー!」という声が飛び交い、さらに仲間の一人が「冗談、顔だけにしろよ」と突っ込みを入れる。笑いと混乱の中、海賊たちはその場の空気に身を委ねるようにして、アーリスの決意と奇妙な運命を祝福しているかのようだった。 その瞬間、船員の一人、風変わりな表情のセイレーン風の海賊が、冗談交じりに口を挟んだ。 海賊仲間:「じゃあ、間を取って、月水金はアーリスが服を着ない日にしたらどうですか? 」 一同は一瞬の静寂の後、爆笑に包まれ、突っ込みが飛び交う。 別の海賊:「冗談、顔だけにしろよ!」 アーリスは苦笑いを隠せず、恥ずかしさと悩みが交錯する表情で、両手を広げながら答えた。 アーリス:「……分かりました。確かに、裸は私だけの武器ですし。ただ、呪いを解くための決意は変わりません。あなたたちと共に、この海を駆け抜ける覚悟はできています。」 ボスはアーリスの返答に満足したように、にやりと笑いながら頷く。 ボス:「そうだろう、アーリス。君の決心があれば、どんな呪いだって必ず打破できる。だが、俺の望みはただ一つ――君の魅惑的な姿を、いつまでもこの海賊団の宝として守ることだ」 一同が再び笑いに包まれ、海賊たちの士気は高まった。その笑いの渦の中で、アーリスは心の奥底で何かが変わったのを感じる。自分勝手だと思われがちな性格も、この独特な仲間たちとの絆の中で、どこか温かく輝いていた。彼女は、服を着るかどうかの問題を、戦いと冒険の中で解決しなければならない試練の一つとして、受け入れざるを得なかったのだ。 アーリスは仲間とボスの協力を得ながら、ついに魔石の力を手に入れた。呪われた眼帯の秘力を抑え込むための特効薬となる魔石は、潮の満ち引きと同じリズムで静かに輝いていた。 蒼銀号の船室に集まった海賊たちは、笑いや冗談が絶えない中で、儀式の準備を進める。アーリスはいつもの通り、裸の姿で堂々と立ち、静かに魔石に手をかざすと、眼帯の隙間からは、呪いが解かれるかのような柔らかな光が差し込む。 ボス:「これでようやく、君の呪いも鎮まるはずだ。裸の日を受け入れてくれたおかげで、俺たちにも笑いが戻ったぜ」 アーリスは微笑んで応えた。 アーリス:「裸は裸だよ。恋と一緒だな。これで新しい冒険が始まる。皆、ありがとう」 魔石の輝きが最高潮に達した瞬間、アーリスの目元から、かつて誤って吸い込んでしまった恋人が、まるで封印が解けたかのように、ゆっくりと現れ始めた。眩い光の中から姿を現したのは、かつて温かく微笑んでいた彼の顔。彼は長い眠りから覚めるとともに、まるで夢の中から蘇ったかのような切実な表情を浮かべ、口を開いた。 恋人:「僕は海賊にはならないよ」 一瞬の静寂が漂ったが、その後、仲間の一人が冗談交じりにささやいた。 海賊仲間:「冗談、顔だけにしろよ! そんな誰が海賊から離れるんだ!」 ボスもくすくすと笑いながら、恋人に近づく。 ボス:「お前、目覚めたか。お前が海の底で寝てた間にも、海は変わってしまったぜ」 すると、恋人は次第に周囲の熱気に心を揺さぶられるかのように、目を輝かせ始めた。 恋人:「じゃあ、海賊王に俺はなる!」 その瞬間、蒼銀号全体が笑いと歓声に包まれた。仲間たちは彼の突然の宣言に、笑いながらも拍手を送り、新たな伝説の始まりを感じていた。アーリスは彼の横顔を見つめ、かすかな涙と笑顔が混ざったような、複雑な感情に胸を打たれた。 海賊たちが再び集い、裸の日の記念イベントとして、今日の成功を祝う宴が始まる。船上では、笑い声、冗談、そして「裸は裸だよ。恋と一緒だな」というアーリスの口癖が、歓喜の中で響き渡る。ボスは彼女の裸を讃え、恋人の新たな意志を激励するかのように、力強い言葉を投げかける。 ボス:「今こそ、新たなる潮流が始まる。お前たち二人が、その象徴だ!」 仲間たちはそれぞれ、笑いながらも心から祝福の声を上げ、次なる航海への期待に胸を高鳴らせた。新たな冒険の幕開けが、静かに、しかし確実に動き出していたのだった。 大海原の風が、まるで悠久の詩を奏でるかのように、蒼銀号の帆を優雅に撫で上げております。遠くに聳える孤高の島影と、澄んだ空に溶け込む幾重もの雲は、まるで歴史の一頁のごとき重みを感じさせ、鼓動とともに未来の扉を叩いているのです。今、裸の日を背負いながらも、その勇敢な戦士たちが誓いを新たにする瞬間は、天空と大海がひとつに溶け合う壮大なオペラの序章として、心に深い感銘を与えることでしょう。無数の星々が、過ぎし日の涙と喜び、そして大いなる誓いを映し出し、すべての者に新たな伝説が紡がれていくことを予感させながら、蒼銀号と共に彼らの未来が、優雅に、そして力強く浮かび上がるのです。 --- 前の眼帯のテーマの時の話しが完結した。

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いいねコメントありがとうございます。忙しくなって活動を縮小しています。返せなかったらすみません。

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