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夏子@軍務省高級官僚・海軍少将
1・2枚目:副官「急な大臣の呼び出し、なんでしょうかね。かなりの人数が集まっていると聞いております」 夏子「そうね……」 3枚目:夏子「えっ…?」 軍務大臣「宇宙艦隊を掣肘する。これは陸軍参謀総長、軍令本部長ら総意のものだ」 4枚目:参謀総長「建造を終えた艦、艤装中の艦を各国合わせれば70隻以上の編成が可能だ。小型艦も多いが、衛星軌道上におびき出せば十分に勝てる」 軍務大臣「この布告により、宇宙艦隊も分裂するだろう」 軍令本部長「相手にするのは第一艦隊のみ! 70〜80隻もあれば問題ない。地上や海上艦の援護射撃もある」 夏子「(この人たちは何もわかってない…その第一艦隊があまりにもヤバイというのに…)」 5枚目:軍務大臣「貴官を中将、ならびに討伐艦隊司令官に任ずる。 さあ、早く皇宮へ参り勅任を受けよ」 夏子「……はい」 6枚目:軍務省に戻った夏子は、新たに設けられたスタッフルームに幕僚や副官を集めた。 夏子「各国の航空宇宙軍に伝えてください。くれぐれも艦を進発させぬように」 幕僚「それでは迎え撃つはおろか、艦隊編成もできませんよ?」 夏子「宇宙艦隊の対地攻撃はご存知? ドックから離れようものなら、軌道上から猛攻撃されます。艦だけじゃない、軍港や工廠、周辺地域が灰燼に帰すのです」 7枚目:美波「えっ?」 地上の連絡員(いわゆる治安介入部隊)から、軍務省の決断が入る。 8枚目:美波「閣下、軍務省が宇宙艦隊総司令部を討伐すべしとし、艦隊の編成を進めています」