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エルフと赤富士
赤富士恋愛騒動記 エルフの国エリュシオン。そこで一風変わったエルフの戦士がいた。その名も赤富士のナギ。彼女は赤富士の絵や写真をこよなく愛し、それを求めて冒険に出る。 第1話: 赤富士の絵を探せ! ナギは赤富士の絵を手に入れるため、相棒のドワーフ、グロムと共に旅に出た。彼らの目指す先は、伝説の画家が住むと言われる山奥の村だった。 ナギ: 「グロム!早くしろ!赤富士の絵が待ってるんだ!」 グロム: 「お前、またそんなこと言ってるのか。赤富士の絵なんて見つかるわけないだろ。」 ナギ: 「恋と一緒だな!追いかけなければ始まらないんだよ!」 グロムは呆れた顔をしてナギを見つめた。 グロム: 「冗談、顔だけにしろよ。」 道中、ナギは次々と珍妙な行動を繰り返す。 ナギ: 「あ、見て!あの雲、赤富士に見える!」 グロム: 「どこがだよ。ただの雲だろ。」 ナギ: 「ほら、心の目で見るんだよ。恋と一緒だな!」 グロム: 「またそれかよ…。いい加減にしろ。」 途中、森の中で奇妙な老人に出会う。老人は赤富士の絵の手がかりを知っていると言い出す。 老人: 「赤富士の絵が欲しいなら、まずはこの森の奥にある試練を乗り越えなければならん。」 ナギ: 「試練?面白そうじゃん!やってやる!」 グロム: 「お前、本当にやる気かよ。何があるか分からないぞ。」 ナギ: 「恋と一緒だな!未知の試練こそが燃えるんだよ!」 グロムは再び頭を抱えた。 森の奥に進むと、巨大な迷路が現れた。 ナギ: 「おお、これはなかなか手強そうだな!」 グロム: 「どうせまた迷子になるんだろう。ちゃんとついてこいよ。」 ナギ: 「恋と一緒だな!迷ったって進めばいいんだよ!」 グロムは諦めたようにため息をつき、ナギの後を追った。 迷路の中、ナギは次々と道を間違え、何度も同じ場所に戻ってきた。 ナギ: 「ここも違う…あれ?さっきと同じ場所?」 グロム: 「だから言っただろう。ちゃんとついてこいって。」 ナギ: 「冗談、顔だけにしろよ。」 ついに迷路の中心にたどり着くと、そこには赤富士の絵が飾られていた。 ナギ: 「やったー!ついに見つけた!」 グロム: 「こんなところに本当にあるとはな…。」 ナギは赤富士の絵を見つめ、その美しさに心を奪われた。 ナギは赤富士の絵を手に入れ、満足げに微笑んだ。絵の中の赤富士は、夕日に染まる赤とはまた違った美しさを放っていた。周囲の木々の緑とのコントラストが鮮やかで、静寂の中で風が葉を揺らす音が聞こえる。 ナギ: 「これが赤富士の力か…。まるで恋に落ちたみたいだな。」 その瞬間、ナギは初めて自分の心が静まり返るのを感じた。グロムはそんなナギを見て、少しだけ微笑んだ。 グロム: 「お前、ほんとに赤富士が好きなんだな。」 ナギ: 「恋と一緒だな。好きなものには一直線だよ。」 その言葉を最後に、二人はゆっくりと帰路についた。 次回予告:ナギとグロムの次の冒険はどんな騒動を巻き起こすのか?お楽しみに!