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絵本・鬼・魔女・子供たち
「せんせ~、ごほんよんで~」 調べ物をしていたシルビアとゴルドンに、子供たちが寄ってくる。 「あら、読みたい本があるの」 気分を変えようとしたところだったので、、シルビアはしゃがみ込んで子供たちに目を合わせる。 「うむ、本は知識の塊だ。みなも呼んでくるが良い。ともに読もう」 子どもたちは、男先生、女先生の元にそれぞれ分かれて集まる。 「わ~、悪い魔女だ!!」 あちらでした子どもたちの声に、シルビアはふとゴルドン達の方を見る。 手元の本では。 「わ~、強そうな鬼だ!!」 近くでした子どもの声にまたゴルドンを見る。 「シィル先生どうしたの?」 「なんでもないわ」 (おとぎ話よね・・・・・・) シルビアは優しく微笑むと、絵本を読み続けるのだ。