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オタクのお仕事
薄暗いコンピュータルームで、少々ふくよかな、だけど十分に美人な女性が、何やら作業をしている。 ブロント少尉のオタクなお友達、御宅さんである。 御宅さんの陣どるデスク上には、複数のパソコンが置かれており、なにやら、金髪ポニーテールの美少女の写真がモニター上に映っている。 勿論言うまでもなくブロント少尉の隠し撮りだ。 軍服姿はともかく、いや、それも十分問題だが、コスプレ姿や体操着はもっと度し難い。 「もー、ブロン子ちゃん。一度ネット上で広まったら、消すの大変なのよ……」 ぼやきながらも、無理と言わない辺り、さすがは御宅さんである。 日本人離れした容姿だけど、日本人にも見えるブロント少尉は、ネット上でも大きなお友達に大人気だ。 「シルビアさんが大きな根っこは抑えてくれるだろうけど。こっちの方が厄介よね・・・・・」 と言いつつも、キーボードを叩くその動きによどみはない。 「それにしても、ブロン子ちゃん、羞恥心ってないのかしら……」 画面の中で屈託なく笑うブロント少尉をみて、御宅さんはつぶやいた。