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健康優良栓抜き娘
「あれ、アンジェちゃん、高楊枝辞めたの?」 今日のブロント少尉の目の前のテーブルには、大量のピザとコーラが置かれている。 「うん、高楊枝って結構カロリー高いみたいだし。結局同じだから」 (ポッキーだよ) そんな、葉月さんの心の中の突っ込みは全くするーして。 「あれ、このコーラ、スクリューキャップじゃないのね」 「珍しいわね。お父さんがビール飲む時のと同じだ。栓抜きがいるね。」 コーラはコップ入りでもペットボトルでもなく、瓶入りだった。 「そんなのこうやって」 口を開けて、歯をむき出して、コーラ瓶の王冠を咥えようとして。 「アンジェちゃん!!」 葉月さんが珍しく、大声を出した。 「そんなことして、歯が折れたらどうするの!!」 「ごっ、ごめんなさい……」 伍長や軍曹でも手を焼くブロント少尉も、お友達には素直だった。