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ワタシハサイゴマデジンルイヲマモリマス
「2年ブリニ出会エマシタ 生殖可能ナ『ニンゲン』ニ ワタシハニンゲンノ総数ガ1000人ヲ切ッタ事ヲ伝エニ来マシタ」 ざらついた、機械の声 「一番近クノ生殖可能ナ『ニンゲンノメス』ハココカラ 1800キロ 離レテ住ンデマス アナタハソノ『メス』ト交尾シテ『ニンゲンノ絶滅』ヲサケネバナリマセン」 「シカシアナタハ『ニンゲンノメス』ヲ見タコトガ無イ筈デス ナノデワタシガキマシタ」 遠い昔に失われた文明 彼の両親も既にいない 「ニンゲンノメスハ、私ノヨウニ、多クガ胸ニ脂肪ヲ蓄エテマス ソノ『ニンゲンノメス』ニ会ッタラコレカラスルコトヲ実行シテクダサイ」 どこまでも深い青い瞳 表情が変わらないままソレは脚を開いた 「ココカラハスムーズニ生殖行為ガ行エル様ニ『ニンゲンノオス』ヲ発情サセル声ヲ発シマス …宜しいですか?」 急に声が変わり、澄んだ美しい楽器のような声になる 「今、貴方の股間にある生殖器が血流による膨張を開始しました。 その生殖器を『ニンゲンのメス』の生殖器に入れるところから始まります。 私は機械ですが、順調に生殖行為の予行練習が行えるように、メスの生殖器と寸分違わぬ造形をしています。 通常は股間の閉じた肉の中に埋もれているので、この様に開いて生殖器を露出させて下さい。 私の生殖器模型を見て、貴方の生殖器が更に膨張しましたね。 良い傾向です。これならば実際の人間のメスの生殖器を見ても順調に生殖行為に入れるでしょう。 本来生命は生殖行為を行うために生存しています。しかし人間は文明が発達しすぎて生殖行為を行わなくとも数を維持できるようになってしまいました。 『自分以外の人間との関わりが全て面倒』に感じ始めたのが原因です。 それは文明と種族の運命を同化させる、愚かな行為でした 現に文明が崩壊した今、人間の生存個体は963人 そのうち生殖可能な個体は…男性122人、女性311人しかいません。 銀河系生態保護機構が『保護を喫緊の課題』とされた生物になり、地球の人類が知り得ないテクノロジーのリソースをほぼ生殖器の模型に費やした私が誕生したのです。 続けましょう。ここに見えるこの穴、人間の言語では『膣』と呼びます。 ここに貴方の生殖器を入れて、前後に動かしながら『なにか出てくる感触』が解ったら、この、見えてると思いますが突き当りに生殖器の先端を当てて、そこに出して下さい。 そうすると突き当りに見える小さい穴、子宮口から出したものが更に奥の子宮に進みます。 実際にやってみましょう。最初はどう動けばよいかわからないと思いますので、私が上で動きます」 言いながらソレは男に跨ると慣れた動きで手を使わずにまんこに怒張した男根を入れる 「奥に当たっていますね。サイズも十分です…ってもう出てしまいましたか。 ですが心配いりません。最初は誰でも時間が短いものです。 もう一度生殖行為が可能な状態に修復します」 ソレはそう言うと「ピッ」と機械音を発した 瞬間、膣壁が入り口から奥に向かって絞り上げる動きになる。 「素晴らしいです。22秒で再度生殖行為が可能になる回復速度は全生殖可能な人間のオスの中でもトップですね。 これならば単純計算で一日に40回以上生殖行為が行なえます。 メスがオスの精子を保護するための分泌物は生殖行為を開始して5分以上経ってから効果が現れるので最低5分、理想は15分以上生殖器を生殖可能な状態に維持して下さい」 言いながらソレは膣壁をランダムに締め上げる。 「…今回は2分15秒でしたか。もう少し訓練が必要でしょう。 今貴方が私の中に出したものはこれです。これを精子と言います」 まんこから男根を抜き去ったソレは再び男の前に座って手で膣を拡げる。 同時に脈を打つように腟内から精子が溢れ出る。 「これをこれから会う人間のメスに90日、毎日5回ずつ行って下さい。 きっとメスのお腹に幼生が作られ、お腹が大きくなってくるはずです そこで初めて私の任務は完了になります。 必ず成功させるために、これから一日5回ずつ、私を使って生殖行為の練習をシてくださいね」 その後、彼は無事女性に会えたのだが… 彼は女性に会えても子供を作ることができなかった。 理由はこの機械の疑似生殖器のもたらす快感が強すぎて本物の生殖器に入れても絶頂まで到達できない体になっていたからである。