寝酒　～裏の運び屋ランク５　ダーティ・ベア

スマイル商店街の片隅にあるBAR「Lucky Seven」 カラン マスター「・・・　久しぶりだね。」 客「・・・　半年ぶりだな。キープしておいた酒、全部出してくれ。」 マスター「そんな時期だったね。」 そういうと、マスターはグラスに次々と酒を注いでいく。 客の男は、すごい勢いでグラスを開けていくと、その姿はみるみるクマに変わっていった・・・ マスター「・・寝酒の量じゃないね。」 客「これぐらいは呑まないと、冬眠途中で目が覚めちまうんでね・・」 カラン 客「春になったらまた来る・・」 この世界ではヤバい物を専門に扱う「運び屋」が大勢いる。 しかし本当に腕利きといわれる者たちはほんの一握りである。 このため、闇の組織の取りまとめである「十老会」は、特に優秀な者たちをランキングし高額な値段で斡旋した。 「ダーティー・ベア」は獣人であるが、人間とクマの姿に自在に変わることができた。その能力を生かして国境を越える難しい仕事もこなし、ランク5までその順位を上げていた。なお、他人が嫌がる汚れ仕事もこなすことから汚れ屋のクマ（ダーティー・ベア）と呼ばれるようになったようである。 ※裏の運び屋シリーズ第4弾です。 https://www.aipictors.com/Jutaro009/albums/uraT?page=0