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サイボーグ戦闘員たちの会議
サイボーグ戦闘員たちは、組織から洗脳処理を施されているものの、素体元来の自我も残されている。そんな戦闘員たちに、組織は定期的に会議の開催を求める。これは、自分が果たすべき責務を戦闘員たちに自主的に考えさせ、組織から与えられた任務を能動的に遂行するように仕向けるためだ。 戦闘員たちは、与えられた資料を丹念に読み込み、その資料に対する意見を積極的に述べる。会議の開催は組織の命令たが、会議中で飛び交う意見は、紛れもなく各戦闘自身の考えに基づくものだ。言うなれば、戦闘員たちの会議は、強制性を伴わない洗脳強化処理、ともいえる。 なお、任務遂行中のため会議に参加出来なかった戦闘員には、後日、別の戦闘員がその内容を伝えることになっている。