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物語の続き

2023-11-03 09:22:15

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対象年齢:全年齢

俺のモノガタリ。 孤児だった俺はその目が気に入らないという理由だけで孤児院で暴力を振るわれ、暴力から身を守るために鍛えたら今度は傭兵として売られた。目的もなく、目標もなく、ただ生きるという本能に従って生きているだけだった。 「お前は女神に選ばれた」 そしてある時現れた神官にそう告げられて聖剣を与えられ、勇者として魔王を討つ旅に駆り出された。 いいように使われるだけの人生。ただ与えられた役割をこなすだけの人生。その人生は力尽きた時に終わるもの。そう思っていた。 「お前の剣は悪くないが、もっと研ぎ澄ませ」 旅の中で出会った美しい君は、一目見て心を奪われた。 初めて自分の中から生まれた感情のような気さえした。誰かに与えられたものではなく、自分の中で生まれたソレは彼女と過ごす時間が増えるたび自分ではどうしようもないくらい大きくなっていった。 「君が好きだ」 抑えきれなくなって、俺は美しい君に想いを告げた。幸い彼女も同じ気持ちだった。 俺に目的ができた瞬間でもあった。 君のいる世界を守りたい。君といる世界を、守りたい。 一人の人間として、俺の中に生まれた感情。生きる目的、生きる意味、生きたいという渇望。 「俺は…何も変わっていない」 君を失った時だってそうだった。魔王として人間達を蹂躙した時でさえ、君という存在のためだった。 それに、君は気づいていた。 『これは…この魔力は…!?』 困惑する女神に視線を向け、そして俺は内から溢れ出る力を解き放つ。 「女神…いや、女神を騙る悪魔よ。お前が本当に女神であるならば俺から聖剣を取り上げるがいい。 魔王が持つこの聖剣こそが、お前を否定する何よりの証拠だ!!」 目の前に聖剣が現れ、地に突き刺さる。前魔王が遺した聖剣、消えたと思ったソレは俺と共にあった。 …俺を待っていたんだ。俺が怒りでも、憎しみでもなく、ただ大切なものの為に戦うと誓ったあの頃のようになるのを。 『馬鹿な…!?覚醒したというのか!?偽物のお前が、何もかも仮初だったお前が!!本当の勇者として覚醒したというのか!!』 赤に染まっていた視界が美しい色を取り戻す。 身体に纏わりついていた負の感情が消え去っていく。 「すべてが与えられただけの偽物であっても…俺のこの心だけは本物だ。」 「あぁ、その通りだ。私が恋したお前は、そういう男だ。だからこそお前は魔王であっても勇者になれる。 どちらであった頃も、今も。お前の中心にあるものは何も変わっていないのだから」 俺達が並び立つと女神が突然苦しみだす。 …どうやら、俺の仲間達が遺してくれた策が上手く機能したらしい。 『こレは”…!?あ”ア”アぁ”アァ”ア”ア”ァ”ア”!!わたシの…!!美しいカらだガぁ!!』 女神の身体が溶けだし、膨張し、その姿が変貌する。女神とは程遠い、そんな姿だ。 「…お前を悪魔だと証明する証拠、それを各地にバラまいていた。信仰を失い…化けの皮が剝がれた。 それがお前の本当の姿か。お前の心と同じく醜いな」 『ダマレ!!貴族達ニ嬲ラレタ汚イオンナノクセニ!!』 敵の勇者の後ろで浮いていた女神…いや、悪魔が地に降り立つ。 「なんだ…俺の力が…!?」 女神としての信仰、その力を失ったことで敵の勇者もまたその力を失ったらしい。 『殺ス!オ前ヲ殺シテもう一度神ニ返リ咲ケバイイ!!』 「そうはさせない。…お前の作ったモノガタリの終焉がここだ。」 『オワラナイ!!永遠ニ!!オ前のモノガタリモ!!私ガ決メタモノダ!!』 「いいや」 俺は聖剣を手にし、構える。悪魔によって紡がれていたモノガタリとの決別の時がきたのだ。 「これは俺の物語だ。お前のモノガタリじゃない。 悪魔よ。お前を討ち、そして俺は未来を紡ぐ。 …これが俺の、物語の続きだ!!」 …この戦いの結末は語り継がれることはない。 だがある日、女神の正体が悪魔であることが暴露され、女神への信仰は地に落ちた。 それと同時に女神は二度と現れることはなくなり、そして勇者と魔王もその日を境に現れなくなった。 魔族達は人間の知識、技術を学び略奪せずとも暮らせるようになると魔族と人間の争いは急速に無くなっていった。 その後魔王がどうなったのかは定かではない。 人間だった頃の魔王にそっくりの男の目撃情報はあったが、それが魔王であったかは不明だ。 しかし、彼の傍には常に一人の女性と小さな子供がいた。 この子供はと問いかけると二人は微笑み、口を揃えてこう返した。 「「大切な、宝物だ」」 …というわけでモノガタリの終わりです。 構想練った段階で結末はほぼ決めてました。結構端折らないとダメだったので(勇者視点では)偏屈な魔法使い(男の娘)とか登場人物がいますがそれも端折られてます。後日談とか需要あればちょっと書こうかなとは思ってますが。 他にもキャラの深堀も兼ねて設定集とかもありかなとか色々広がってます。過ぎた欲望は身を滅ぼすぜ…? あ、2枚目は女神の本当の姿です。 ショートストーリーなので面白かった、というほどではないかもですがこうやって繋げていくと違った味わいがある気がしますね。

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