蓄音機と
「昔の発明王さんが、声を残せる機械を作ったそうよ。」 彼女は手元の不思議な機械を私に向ける。 らっぱの様に開いた口から男の声がする。 「これは、その発明王さんが話した冗談なのですって。外国語はわからないけれど……声が残せるのって素敵だと思いませんか?」 私は頷き、発明王の言葉に耳を傾ける。 「……何を言っているか解らないな。」 そう言うと彼女は笑い出した。 私は、発明王の冗談よりも、この心地良い響きを残していたいなと思った。
「昔の発明王さんが、声を残せる機械を作ったそうよ。」 彼女は手元の不思議な機械を私に向ける。 らっぱの様に開いた口から男の声がする。 「これは、その発明王さんが話した冗談なのですって。外国語はわからないけれど……声が残せるのって素敵だと思いませんか?」 私は頷き、発明王の言葉に耳を傾ける。 「……何を言っているか解らないな。」 そう言うと彼女は笑い出した。 私は、発明王の冗談よりも、この心地良い響きを残していたいなと思った。
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