紅月の剣鬼/スマホ壁紙アーカイブ
シリーズ鬼武者2【紅月の剣鬼】 血のように赤く染まる満月の夜、戦場にひとり立つ影があった。 その名は「剣鬼」──かつて人でありながら、復讐に魂を売り、鬼と化した侍。 仲間も主君も失い、残るのは憎しみと鋼の刃のみ。 彼が現れる夜、必ず紅の月が昇ると言われる。 切り結ぶたびに、月下に飛び散る血の雫は、かつて愛した者たちの涙なのか。 誰もその瞳の奥を知らず、彼自身も、もはや己の名を忘れていた。 それでも、剣鬼は進む。 終わりなき闇の中、最後の敵を斬り伏せるその瞬間まで。