天使の誘惑
まじめに生きてきたけど、まるで生きがいを感じられたなかった俺…。 ある日、目が覚めると、部屋の中ではなく、別の場所にいた。 暖かい空気、透き通った青い空、鳥のさえずり… そして、目の前には大きいベッドがあり、そこには文字通りの天使が寝そべっていた。 「今までまじめに生きてきた貴方にご褒美を一つ上げましょう。何が欲しいですか?」 優しい声で語りかけてくる。 欲しいもの…。 金や才能、欲しいものはいくらでもあるが…。 「え、えーと欲しいものって…な、なんでもいいんですかね」 やや緊張しつつ、たずねてみる。思わず声が上ずる。 今、俺が欲しいものは目の前にあるのだ。 目の前の天使は俺の様子を見て、理解したのか、 「ええ、何でも、いいですよ…」 クスっといたずらっぽい笑みを浮かべ、キャミソールの肩紐を肩から降ろすしぐさを見せた。 ああ、神様!俺は今日ほどあんたに感謝しない日はない!