「それからどうなったの?」
「ビックリしてガイコツさんを背負ったまま必死で走って…そしたら一緒に地下墓地に入った人たちと合流できたんだけど、その人たちは私の後ろのガイコツさんを見てまた逃げちゃったんだ」 「背負ったままって…そっか、もし襲ってくるつもりなら近寄られる前に気付けるんだったよね」 「うん、肩を掴まれただけで、他には何もされなかったよ。ガイコツさんはその後やっと離してくれたと思ったら床に落ちて動かなくなっちゃった。それから一人で歩き続けたら無事に出口までたどり着けたの。暗いし狭いし疲れたし、すごく怖かったよ…」 「ふふっ、お疲れ様でした。ところで同行者の人たちは無事に帰れたの?」 「置いてきちゃった…ベテラン冒険者って名乗ってたし、危険な魔物の気配も感じなかったから大丈夫じゃないかな?それでもガイコツさんに驚いてたから、私と一緒で怖がりなのかも」 「じゃあ怖がりさんでもベテラン冒険者になれるってことだよね?いつか私も一緒に探索に連れて行ってね。未来の一流冒険者さん」 談笑は続く。 しかし同行者たちが実は冒険者を騙った悪人で、地下墓地に誘い込んだ少女たちを隠し部屋で監禁していたという事実を知ったとき、果たして彼女たちは笑っていられるだろうか。 前→https://www.aipictors.com/posts/558292 最初→https://www.aipictors.com/posts/564587 waiNSFWIllustrious_v120