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温泉マガジン
「先輩!今日は外国の方ですか?」 「ああ、日本を訪れているヨーロッパの修道女達だ」 「シスターさんですか。そういえば皆さん十字架を首に下げてますけど錆びないんですか?」 「錆びない加工をしている、と思ってくれ。付けとかないとシスター感がないだろう?」 「まぁそうかもしれませんね。でもそもそもシスターさんが裸を撮影させるなんてありえない気がしますけど」 「そこはな、呪いによって妖精に変わった者達を救うためだと説得してな」 「妖精?一体何の事です?」 「知らないのか?童貞のまま30歳を迎えた男は妖精になるんだぞ?」 「それって呪いなんですか?なんか結果的に女人断ちした結果の事らしいし、仙人みたいになるって」 「だって誰だってなりたくてなる訳じゃないだろ?」 「そりゃまぁそうですけど」 「だからな、せめてそういう男達に慈悲をかけてやってくれと頼んでな」 「それでOKしてくれたんですか」 「あまりにも哀れだという事でな」 「憐れまれた時点でむしろテンション下がりそうですけどね」 「まぁ本を読めば上がるだろ」 「だといいですね」