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ヴァンパイアマガジン2(今日のお尻)
「先輩!今日はヴァンパイアの日とかですか?」 「違うぞ。今日はお題が黒なんだ」 「ああ、また別にヴァンパイアさんじゃなくても良かったパターンですか」 「変なパターン呼ばわりするなよ。ヴァンパイアって黒ってイメージないか?」 「そうですか?そう言われるとそんな気もしますけど、赤とかは?」 「それは血の色だな。でも赤ってイメージは俺はピンとこないが」 「そうですか。ところで日中っぽい写真ないですか?」 「そう見えなくも無いがプロンプトが夜な以上これは夜だ」 「白夜とか?」 「白夜は大丈夫なのかちょっと解らんがそうかもな」 「そういえば、ブラム・ストーカーの”吸血鬼ドラキュラ”が最初の吸血鬼小説なんですか?」 「いや、近代的な吸血鬼小説の最初の物はジョン・ポリドリという人物が書いた”吸血鬼”らしいな」 「聞いた事ありませんね」 「ドラキュラがとにかく有名だからな。このジョンという人物はバイロン卿という詩人の主治医だったらしいな」 「バイロン卿は名前はなんとなく聞いた気が」 「ある日、卿が友人達にそれぞれ怪奇小説を書くよう提案したらしくてな。ジョンが吸血鬼を書いたんだが、その時の友人の一人がシェリー夫人。彼女が書いたのがかの”フランケンシュタイン”だったらしい」 「シェリー夫人って藤田和日郎さんの漫画に出てきました」 「”黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ”だな。実質シェリー夫人が主人公だったな」 「て、吸血鬼からそれちゃいましたね」 「ま、いいじゃないか」